怪文書

オタクに幸あれ

綿狂いのあなたへ ぬい“ひとり”旅

 旅に出たい。

 そんな衝動に駆られることはないだろうか。

 でも、いつも駅構内に溢れていた美しい電車旅の風景写真がどこかへ消え去り、片っ端からチケットレス乗車を促すポスターに替わってしまった。テレビを見ていても好きな作品のBGMが使われたときしかわくわくしないし、毎週のように通っていた都内のラーメン屋にも行けない。

 だから、ぬいを旅に出そう。

 

 そう思い立ち、先月エコツアーふくみみさんのぬいぐるみエコツアーを利用し、ぬいを石垣島へ送った。ぬいの“ひとり”旅だ。

 

出発まで

 やさしい日本語ニュースに「沖縄県の石垣島 子どもの代わりにぬいぐるみが旅行をする」の題で取り上げられていたので成人が送っても良いのか、架空の子どもをねつ造するべきかと思ったが、問い合わせると何の問題もなく快諾いただけた。今すぐ送っていいよ!といわんばかりの返信があったので慌てて準備をすることに。

 当然ながらぬいの一人旅は初めてである。心配だ。雷が鳴ったらどうするんだ(天宮奏くんは雷が苦手)。しかし大人数でもご迷惑になるだろう。だがDearDreamは5人ユニットなので、2人だけ選んで旅立たせるなど私にはできない。

 それを友人に相談すると一緒に参加したいと言ってくれたので、奏くんは純哉くん(友人の推し)と二人で石垣島ロケをすることになった。純哉くんはしっかりしてるから一緒に行ってくれるなら安心だわあ、と子どもを旅へ送り出す親のような感情が本気で湧いた。

 

出発

 チャック付きポリ袋に入れ、道中のおやつと一緒に旅路へ。近所のローソン空港から、ゆうパックエアラインぬい029便で出発。 運賃は片道1000円ちょっと。大丈夫だとわかってはいても、大切な家族を手元から離すとなれば胸がざわざわするものである。

f:id:mihoko_le:20200704170501j:plain

出発の時点でさみしくてめそめそした

 

到着

f:id:mihoko_le:20200704160225p:plain

石垣島那覇より台北のが近い

 長距離移動だがゆうパックエアラインなら千葉から石垣島まで片道2日。行きも帰りも遅延なく完璧なスケジュールだった。物流に携わる人へ感謝。それでも2日間ずっとそわそわして何度も石垣島の天気予報を見ていた。

f:id:mihoko_le:20200704161329j:plain

石垣島のハイビスカス

 到着後には歓迎を受けている写真を送っていただいた。 本物のハイビスカス。今まで造花のレイしか見せてあげられなかったので、もうこの写真一枚でツアー代金6000円の価値があると思った。

f:id:mihoko_le:20200704175046j:plain

ハワイのハイビスカス

石垣島で過ごす日々

 梅雨明けを待ち3日間ほどかけて撮影(写真データの日付を確認)。海を満喫している様子もメールで送っていただいた。

f:id:mihoko_le:20200704173223j:plain

たぶん人魚姫と思われてる

 問い合わせの時点で、「海にドボンしても大丈夫」か、「少し濡れるくらいならOK」か、「水濡厳禁」かを選択できた。めったにない機会なのでダイブをお願いしたが、とても素敵な海中写真を撮っていただけたので大正解だったと思っている。 砂浜含めた地面や木には直接座ることになるので、気になる人は事前に相談したほうが良いかもしれない。

f:id:mihoko_le:20200704174556j:plain

ボートの色は偶然

 純哉くんとは基本的には別々の撮影だが、「一緒に写れそうなときは写してほしい」というリクエストをしたところ、旅程が同じだったこともありツーショットをたくさん撮っていただいた。追加料金はかからなかった。

  後にフェイスブックで「5体一気には難しかった」と書かれていたので、2人でぎりぎりだったかなと思う。

f:id:mihoko_le:20200704195429j:plain

えんがわになりたいとさえ

f:id:mihoko_le:20200704194932j:plain

木霊?

f:id:mihoko_le:20200704195612j:plain

たそがれ

 フォトブックの作成・完成後に石垣島を出発。出発前にも写真を送っていただいた。ちょっとたくましい顔になってる。私にはわかる。

f:id:mihoko_le:20200704170453j:plain

出発の連絡メールに添付されていた写真

帰宅

 家で待つのももどかしく朝9時にゆうゆう窓口空港まで迎えに行った。受け取ったあとは自家用車の中でガムテープをばりばり剥がして、その場でフォトブックを見て、あまりのことに絶叫し、なぜかよくわからないが嵐の「Love so sweet」を聴きながら帰宅した。こんな好きなぬいに出逢う季節二度とない。

 ぬいはフォトブックと島のお菓子、百数十枚もの写真データが入ったUSBメモリと一緒に帰ってきた。海のにおいが残っているかと思いうなじを吸ったが特にそんなことはなかった。足とおしりに少し砂がついていて、本当に海へ入ったんだと思うと胸がきゅんとする。家でもお風呂に入れたが、細かい砂はまだ落ちない。

 指定された口座へツアー代金6000円+交通費を振り込み旅行は終了。個人差もあると思うが、私の場合は6/7出発・6/28帰宅で3週間の旅程となった。

 

感想

 自分だったら絶対撮れない写真をたくさん撮ってもらい、送り出してよかったと大満足。たとえ同じ名前をもつぬいがこの世界に、我が家にどれだけいようとも、この子はたったひとりのうちのぬい。少し離れることでぬいへの愛はさらに増した。

 他の地域でもこういうサービスがあったら利用したいので、観光業のみなさまはご検討を。

f:id:mihoko_le:20200630111810j:plain

 

ツアー参加者:天宮奏・佐々木純哉(DearDream)/『ドリフェス!