怪文書

オタクに幸あれ

ベストオブ『ドリフェス!』新語流行語2023

このベストオブ『ドリフェス!』新語流行語2023は、2022年末~2023年12月頃までに新出または流行した『ドリフェス!』関連語のうち、最もサイコー超えてる語を選ぶ企画である。 2023を「2032」と見間違えた人も多かったであろう今年一年。ワズエンくじから始…

綿狂い イン ナイトアクアリウム

「ぬい撮り」もずいぶんと長い流行りになった。テーマパークや観光施設、飲食店など、ぬい撮りに寛容な場所も増えた。100円均一ショップにはそこまでオタクに寄り添わなくてもと引くくらいぬい撮り用グッズが並んでいる。 だが、おそらく世間一般から見れば…

ベストオブ『ドリフェス!』新語流行語大賞2022

このベストオブ『ドリフェス!』新語流行語2022は、2021年末~2022年12月頃までに新出または流行した『ドリフェス!』関連語のうち、最もサイコー超えてる語を選ぶ企画である。自由回答のアンケートでノミネート語を選出したのち、8語での決選投票を実施し、…

絵心ゼロの字書き、アニメ原画に色を塗る

人々が「ぬりえ」と聞いて連想するものは何だろうか。 子ども向けのキャラクターぬりえ、アートに理解ある人が取り組む幾何学模様のコロリアージュ、高齢者のレクリエーションーーそんな印象から、どれにも当てはまらない私には縁遠い存在であった。 ところ…

ベストオブ『ドリフェス!』新語・流行語2021

このベストオブ『ドリフェス!』新語流行語2021は、2020年末~2021年12月頃までに新出または流行した『ドリフェス!』関連語のうち、最もサイコー超えてる語を選ぶ企画である。 エントリーノミネート語の自由回答アンケートを実施し、トップ10語で決選投票を…

べストオブ『ドリフェス!』新語・流行語2020

このベストオブ『ドリフェス!』新語流行語2020は、2019年末~2020年11月頃までに新出または流行した『ドリフェス!』関連語のうち、最もサイコー超えてる語を選ぶ企画です。 2020年11月にエントリーノミネート語の自由回答アンケートを実施し、トップ10語で…

ワンピースを全巻読んだ日記

私が『ONE PIECE』と出会ったのは、小学4年生のときだった。図工の授業でゴーイングメリー号を作るという友人が持ってきたコミックスを借りたのだ。クラスメイトのほとんどが校庭へ遊びに出ている、よく晴れた日の業間休み。教室に残った私は、教卓に寄りか…

綿狂いのあなたへ ぬい“ひとり”旅

旅に出たい。 いつも駅構内に溢れていた美しい電車旅の風景写真がどこかへ消え去り、片っ端からチケットレス乗車を促すポスターに替わってしまった。テレビを見ても全然わくわくしないし、毎週のように通っていた都内のラーメン屋にも行けない。 だから、ぬ…

ベストオブドリフェス!新語流行語2019

このベストオブ『ドリフェス!』新語流行語2019は、2018年末~2019年11月頃までに新出または流行した『ドリフェス!』関連語のうち、最もサイコー超えてる語を選ぶ企画です。 エントリーノミネート語の自由回答アンケートを実施し、トップ10語の決選投票をお…

愛の応酬、トンチキドリカ

突飛。奇矯。前衛的。破天荒。トンチキ。 ドリフェス!公式が繰り出してくる様々なカードに戸惑い喜ぶ私たちは、都度都度そんな言葉を思い浮かべてきた。そして、しばしば声に出してしまう、「正気か?」と。 そこで今回、「これまでで最も『正気か!?』と…

オタクってなんなん

オタクは、なにをきっかけに自分をオタクと認識し、なにをもって自分がオタクでなくなったと思うのだろうか。 「ドリフェス終わったらどうするの?」 「オタクやめるの?」 昨年、ふさぎこんでいた時にかけられた言葉たちだ。そう言った周囲の人間から悪意ば…

次元の狭間にただよう香りは

よく食べたなあ。 一年間を振り返る時期になって、しみじみとそう思う。たぶん、人生で一番ラーメンを食べた一年だった。 しばしば行なわれる、オタクコンテンツと飲食店とのコラボ。 アニメイトカフェのように、もとからそのために作られた店もあれば、ある…

ベストオブ『ドリフェス!』新語流行語2018

このベストオブ『ドリフェス!』新語流行語2018は、2017年末~2018年11月頃までに新出または流行した『ドリフェス!』関連語のうち、最もサイコー超えてる語を選ぶ企画です。 2018年11月8日~25日にエントリーノミネート語の自由回答アンケートを実施。その…

明日はいつでも美しいか

10月21日を越えた。 私も、もう生きていけないと一緒に泣いた仲間も、みんな生きて10月21日を越えた。あんなに「生きろ」と訴えかけられるライブはそうそうないだろう。 開演前のWord‼︎からライジングスター・ライトニングボルトを纏ったシルエットが見える…

「トキ消費」と5次元アイドル

「舞台の○○は、ウチの○○じゃないから」。 以前『刀剣乱舞』ジャンルの友人から聞いたその言葉を、いまだ忘れられないでいる。一体何を言っているのか全くわからなかった。説明してもらいどうにか理解したのは、そのコンテンツが「パーソナライズ消費」を前提…

ビビビの信憑性

30年ほど人間をやっていると、自分の直感にかなりの信頼を寄せられるようになってくる。 街を歩いているときに見かけたごはん屋が美味しそうだとか、イベントで隣の席になった人と友達になれそうとか。なんとなくそんな気がすると思うと、わりと想定通りの結…

DearDream富士山頂ライブ2018レポ

富士山に登ろう。 そう思い立ったのは、昨年の12月。千弦に「次は富士山の頂上で会おうね!」と言われた*1からだ。 これまでに千弦が何度も口にしていた「富士山」。奇しくもその翌日に山梨へ行った私は、真冬の澄んだ空気越しに霊峰富士を見上げ、強く決心…

限界オタク、推しとハイタッチをする

さめざめと泣いてしまった。 炎天下の横浜、人目と暑気から逃げるように飛び込んだカフェで。 「夢路には足も休めず通へども現に一目見しごとはあらず」千年以上昔の言葉を借りてくるしか、この気持ちの表しようがない。 2018年7月、人類*1は、ついに2次元キ…

幸福な承認と、ありのままの私と。

「世界一の宝物だよ。今までで一番キラキラしててキレイで温かくてかわいくて大好き!」 これだけ聞いて、「宝物」は何をさしていると思うだろうか。恋人? 仲間? 違う。 ファンなのだ。アイドルが、自分たちのライブに来たファンのことを、キラキラしてて…

アイドルのハッピーエンドを考える

私が「無理っしょ」と思っても、「イケるっしょ!」と返してくれるイマジナリー天宮奏くんは出てきてくれなかった。彼はーーもうひとりの彼は、一度ぐっと言葉に詰まりながら、9時間前に見た悪夢の続きを私たちに伝えた。 2018年3月5日、21時すぎの話だ。 3…

世の中はユメの渡りの浮橋か

パシフィコ横浜が怖かった。 あの会場は、ちょうど10年前に「100曲マラソン」が開催された場所だ。「100曲マラソン」とは、漫画『テニスの王子様』の週刊連載が完結した約2週後に開催されたイベントだった。 許斐先生が皆川さんの手を取って階段をのぼってい…

ダイアリー オブ フリーティングドリーム

私の弟が産まれる前、母は「今この子(私)ひとりに注いでいる愛情が半分になってしまうことが怖い」と言ったらしい。それを聞いた父は「愛情は2倍に増えるから大丈夫」と返したそうだ。 そんなことを思い出しながら、この日記を書いている。 9月16日(土)…

わたし負けましたわーーBATTLE LIVEで感じた5次元

BATTLE LIVEとは、「ファンからのエールをより多く集めたやつが勝ち」という、至ってシンプルなルールの闘いである。 その「BATTLE LIVE」の名を冠したイベントが、3次元に実現した。2018年2月3日・4日の2日間、KUROFUNEのもつ情調と会場の熱気とが融けあい…

推しにメシを

「推しにメシを喰わせたい」――いつからか自分の内に芽生えた感情は、年を重ねるごとに大きくなっていった。 推しとの年齢差が開いたことによる庇護欲か、母性あるいは父性か。とにもかくにも、邪な気持ちは一切なく、ただただ「推しにメシを喰わせたい」と思…

君はドリカタイムの光を見たか

1月10日東京、13日福岡でのDearDreamのライブに行ってきました。 このあともバトルライブ含め全部行く予定なので、毎日「明日が楽しみ」という気持ちで生きていられるのですが、あまりにも多量の満たされた思いを抱えており、このままでは幸せの摂取しすぎで…

あした私は知らない男に抱かれる

初めてTDCホールへ行ったのは、2009年の10月。 中学テニスの全国大会決勝戦のために立見席を取りました。当時はまだJCBホールという名称でした。公演についての記憶はDVDの映像に上書きされてしまったけれど、そうめんが全然見えないと怒り狂ったことはよく…

許斐剛先生トークショー「ハッピーメディアクリスマス」

2017年12月24日、許斐剛先生トークショー「ハッピーメディアクリスマス」に参加してきました。12:45に集合し、14:00過ぎに開演、イベントが終わったのは19:00。休憩なしで6時間以上座っていました。テニミュの立海公演どころの話じゃなかった。腰が爆発する…

画面の向こうからの呼び声

心地良く晴れた休日の昼下がり。渋谷駅を発車した半蔵門線の車内には、くぐもった走行音が響いていた。乗車率100パーセントをやや下回る穏やかなその場で、友人は言った。 「ド!に行った人って、みんな天国だ天国だって言うけど、なんで?」と。 確かにドリ…

Is there a Santa Claus? (キャラクターは存在するか)

「アニメのキャラに心はない」 そんな発言を耳にして、この社説を思い出した。 サンタクロースはいるの?ーー少女の純粋な心に応えた、あまりにも有名な文章だ。 “Yes, Virginia, There is a Santa Claus” | Newseum there is a veil covering the unseen wo…

2017年テニプリ新語・流行語大賞

2017年テニプリ新語・流行語大賞は、2016年12月から2017年11月までの間に、テニプリ公式(原作者・漫画・アニメ・ミュージカル・グッズ等)から発せられたことばのなかで、多くの人の心を動かし、一年間を象徴するにふさわしい語を選ぶものです。 今年は「ア…