怪文書

オタクに幸あれ

2.5次元

威を借られる虎

劇団の女優をしていた友人がいる。彼女は、私がテニミュのファンだと話した数年前、苦笑いで「ああ、テニス」と言った。「舞台関係の人は、だいたい『ああはいはい、テニスね』って感じでいるよ」とも。 彼女はその後劇団を辞めてしまったので、いま業界でテ…

2016年9月25日18:00公演の記録

“The show must go on.”を、『テニスの王子様』の世界観に合わせて訳すとどうなるのだろう。 そんなことを考えながら、スクリーンを観ていた。会場の水道橋から直線で数十キロ離れた幕張のライブビューイング会場にも、舞台上の緊張感が痛いほど伝わってきた…

すさまじきもの2016

すさまじきもの。 「座席当選アナザーショット・サイン入りポストカード・柱巻きをお譲りいただける方優先」条件つきの譲渡記事。まして、事前のメールではそんな話をまったくしていなかったのに、会場前で「柱巻きとTSC引き換えはあげますけど、座席当選し…

「ミュージカル『ドリライの王子様』」

ドリライが変わった。 それに気付いたのは、不動峰の寸劇を見ているときだった。 「真剣勝負だ!」を歌い終えた彼らは、「黒猫アイドル」と猫のようなポーズ。それを見た私は、テニミュは十数年やっていていまだに私たちがこんなネタで喜ぶとでも思っている…

「2.75次元」?――声と音が加えた0.25次元

『金色のコルダBlue♪Sky First Stage』を観に行きました。テニミュ以外の2.5次元舞台を観るのは初めてで、驚き、考えさせられ、感動することが多く、終演後は鼻をスンスンしながら夜の新宿を歩きました。 以下、舞台のネタバレを少し、原作のネタバレを盛大…

キャラクターの「生」と「2.5次元」について

ミュージカル講座へ行ってきました。副題は「2.5次元ミュージカル――どこから来て、どこまで行くのか?」。 ゲストはネルケプランニング代表取締役の松田誠さん、先代越前リョーマの小越勇輝さん。パネリストに劇作家の青木豪さん、篠原久美子さん。そして司…

「2.5」の共有――TEAM Live SEIGAKUが見せた世界

「ミュージカル『テニスの王子様』TEAM Live SEIGAKU」に参加してきました。 「観た」よりも「参加した」という表現のほうが正しいイベントだったと思います。 「テニミュ」が青春体感ミュージカルを自称するようになって久しいですが、TEAM Liveはまさに青…