怪文書

オタクに幸あれ

DearDream富士山頂ライブ2018レポ

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 富士山に登ろう。

 そう思い立ったのは、昨年の12月。千弦に「次は富士山の頂上で会おうね!」と言われた*1からだ。

 これまでに千弦が何度も口にしていた「富士山」。奇しくもその翌日に山梨へ行った私は、真冬の澄んだ空気越しに霊峰富士を見上げ、強く決心したのだった。「行けぬなら 私が連れてく ほととぎす」。年明けの全国ツアーやそのあとのあれこれを経て、その想いはさらに強くなった。この夏しかない。そう思った。

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 土曜の昼過ぎに5合目を出発。山小屋に一泊し、日曜の出発は3時。無理はせず8合目の途中でご来光を見ることに。ちょうど良い場所があったのでDearDreamにも所構わずご来光を楽しんでもらった。

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 長く続く急な岩場は、手足の短い私にはあまりにも高い壁で、頂上の鳥居は見えているのにどれだけ登っても辿り着かない。空腹で気持ちが悪いのに、少しでも食べたらせり上がってくるので、水と塩こんぶしか入れられない。普段は海まで徒歩3分、海抜体感5センチ(実際は5メートルくらいあるらしい)のところで暮らしているせいか、少し登っただけでも酸素が足りずくたくたになる。体力にも身体能力にも自信はあったはずなのに、5分動いたら休憩をしなければならない。筑波山のケーブルカー山頂駅〜男体山頂上までの30分ほどしか登山経験のない人間に富士山は無謀だったのだろうか。やはり近所の鋸山から慣らしていくべきだったか。

 受験や学校行事のマラソン大会のように、避けられないイベントではない。なぜ、渋滞の中央道を走り山梨へやってきてまで、わざわざこんなつらい思いをしているのか。もう帰りたい。帰りたいけれど、幸か不幸か高山病のこの字もないので逃げる言い訳もできない。しんどさばかりが募る。

 しかし、そこで思い出す。この山をなんのために登っているのかを。「次は富士山の頂上で会おうね!」、そう、3週間前にも聞いたそれを実現させるためだ。横浜で、千弦のその言葉に「わかった!」と大きな声で返事をした。約束したのだ。頂上でDearDreamに会うと。私……イケるっしょ!(イケるっしょ……イケるっしょ……)幻聴が聴こえた。通りすがりの人たちから「がんばれ!」「がんばろう!」という声が聴こえた。これは幻聴じゃない。言葉の通じない異国からの登山者が、笑顔でハイタッチをしてくれた。ありがとう、あたたかいエール! 登山は実質ファンミ回。*2 

 そして、途中の記憶がほとんどないまま、気付いたら山頂にいた。

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 手前が天宮、奥が奥宮。

 

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 山頂には、まさにアクスタを置いてくれといわんばかりのステージが。

 三千数百メートルのところで聴く「PLEASURE FLAG」*3はこの上ない至福だった。

 私の赤血球は酸素よりもDearDreamのことが好きなので、息苦しさと引き換えに、頭のてっぺんからつま先までDearDreamが行き渡る。富士山で摂取するDearDreamはおいしい。美穂子覚えた。 

 

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 ゲストのKUROFUNE。船は無理なのでたぶん馬で来たんだと思う。

 

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 ドリカタ~イム!!!!!!

 富士山頂ライブ、サイコー超えてた。登山にハマりそうだけど、10月22日からの私を山ガールにしないでくれよ。

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