テニスのこと

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既視感と未視感【ドリフェス!R 噴水広場ミニライブ感想】

 日常のふとした瞬間、自分の置かれた状況に既視感を覚えることがある。

 その場面は、実はすでに一度見たことのある光景なのかも知れないし、もしかしたら自分の想像や夢の中での出来事だったかも知れないと言われている。

 このデジャ・ヴュ体験をしたいがために、池袋へ行ってきた。2017年11月3日、AGF――アニオタ・ゴリラ・ファイトである。

 アニメやゲームファンの女性をメインターゲットとしたこのイベントでは、会場となるサンシャインシティの噴水広場でトークショーやライブがおこなわれる。場所が場所なだけに、誰でも、どこからでも、無料で観覧できるものだった。

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 噴水広場でDearDreamとKUROFUNEがミニライブをする。それを知った直後、私は同じ時間帯に入れていた予定をキャンセルした。考えるより先に手が動いていた。絶対に噴水広場へ行かなければならないと思った。

 なぜかというと、ここをモデルとしたライブが、アニメ『ドリフェス!!!!!!』の9話で描かれていたからだ。結成直後のDearDreamが、地方のショッピングモールをまわった集大成としてライブをおこなったのが、サンシャインシティの噴水広場だった。

 

 私はこの9話が大好きだ。『ドリフェス!!!!!!』では、ファンのエールの大きさとアイドルの衣装の豪華さが比例する。観客のまばらな会場を回っているときはエールも少なく、服の上下もちぐはぐだった。それがしだいに揃っていき、華やかになり、噴水広場のライブではURカードの衣装に変身する。5人での曲の初お披露目だということもあり、ドリカタイムには全員分のドリカが映されるのだが、この流れが完璧で、見るたび泣きそうになってしまう。

 逆境に立たされてもくさらずに努力して、少しずつ状況を打破していくDearDreamの姿は見ていて本当に気持ちが良い。地方でのイベント会場の様子はあまりのリアルさに傍ら痛くて目を閉じてしまいたくなったが、そのぶんラストのカタルシスがものすごく大きい。9話は最高。*2

 

 つまり、サンシャインシティの噴水広場でDeaDreamのライブを見るということは、究極の聖地巡礼なのだ。SHIGEさんのいた場所に気付いたときは小躍りしたし、ドリカ型ペンライトに新しいドリカを装着しているときなど、あまりの“現実”っぷりに気が狂いそうだった。

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 開演直前には、Tシャツ姿のDearDreamとKUROFUNEによる公開リハーサルがおこなわれた。そしてミニライブが始まると、衣装*3に着替えたDearDreamが登場。アニメのオープニング曲である「PLEASURE FLAG」と「ユメノコドウ」を歌った。数分前に見た姿と違う衣装で出てこられると、自分たちの掲げているドリカをCatch Your Yell!!されたと錯覚してしまう。MCのあとは「ユレルMidnight」、「リバーシブル→バレンタイン」が続き、DearDreamは舞台からはけていった。その後、不穏なBGMとともに現れたKUROFUNEが「君はミ・アモール」、奏(石原くん)を加えての「薔薇の三銃士」、「シナリオ」を歌う。最後は7人での「ALL FOR SMILE!」、アンコールに「ありがとうの数だけ笑顔の花を咲かせたい」でミニライブは幕を閉じた。

 フルで歌った曲が6曲もあった。まったくミニライブではない。 ふざけるな、こんなものを無料で見せられてたまるかと憤りながらドリカを20枚買った。ブンブンボムパーカー姿の純哉くんを2枚見たがかわいいから許した。

 

 噴水広場のミニライブでは、その場にいたことがあるはずないのにいたことがあるような、この景色を知っているけれど初めて遭遇するような、不思議な感覚を味わった。アニメで見たDearDreamではないはずなのに、あの場で見たのは間違いなくDearDreamだった。

 二次元と三次元が混ざり合い、ひとつになって、オタクの頭をぐちゃぐちゃにしてくる。デジャ・ヴュだと思い込んでいた5次元は、どうやらジャメ・ヴュでもあったらしい。