ときめき体験ふたたび【GSオンリーコスプレイベント】
前回の開催からおよそ1年半。10月7日、再びはばたき市へ行ってきました。
今回のテーマは「文化祭」です。文化祭……そんなこともありましたね……。
でも大丈夫です。2017年の「文化祭」には阿鼻叫喚の物販はありません。そこにあるのは、愛に満ちた最高の空間でした。
今回は文化祭の準備からみんなで参加できるとのことで、飾り付けのお手伝いをさせていただきました。制服を着たはば学生・はね学生がみんなで紙のお花を作ったり、風船を膨らませたり、展示物を並べたり、黒板に絵を描いたりする様子に、ただただ感動のためいきが出ます。全パラメータ上がっちゃう。
自慢させてもらいますと、私が高いところでの作業に苦戦していると、氷室先生が手伝ってくれました。私の心のアルバムに氷室先生の新しいスチルが加わった瞬間でした。人差し指に養生テープをくっつけてこちらに差し出す氷室零一のスチルが。最高。
準備が済み、文化祭が始まると、廊下はたくさんの人でごった返していました。制服を着た生徒だけでなく、私服姿の「お客さん」も来ていたので、異様な現実味があります。
そして今回もすばらしい小物たち。こんなのどう考えてもはばたき市は現実でしょ。
見つけた瞬間「振り袖が買える!」と跳び上がったポイントカードです。12月23日まで節約しなくちゃいけないね。
教室での日常風景の撮影もありました。1stチームは、文化祭の出し物決め、帰りのホームルーム(プリントを配る様子)、掃除、学園演劇の練習風景を撮影しました。撮影の場面をてきぱきと考え、指示されているスタッフさんが格好良かったです。
というか、葉月珪くんからプリントを手渡されたときの気持ち、わかります?最高です。世界は美しい。
女王のガウンも着ました(※画像左は公式文化祭で展示されていたもの)。こんなことまで体験させてもらっていいんですか?と思ってしまうくらい、はば学・はね学の文化祭に参加できたのです。息を吸うとはばたき市の空気が肺に入ってきて、それが体中にめぐっていく感じがします。
昨年と同様、このイベントは交流がメインということで、たくさんの方とお話することができました。愛と憎しみがまじって何度も灯台に来させている真嶋太郎くんに肩を抱いてもらって写真を撮ったとき死ぬかと思いました。
前回参加していた方との再会は、完全に同級生との再会の雰囲気でした。自然に「久しぶり~!」と言い合える空間。あたたかすぎる。
ランチタイム交流では、初対面の方と一緒に修学旅行の色サマが思わせぶりすぎてずるいという話題で盛り上がり、ヨタ高生が教室に入ってきたときは「キャー!不良!」などの茶番をしてはしゃぎ、自由時間には設楽先輩やカレン様を囲みました。そうして過ごしていると、ああ私ははば学に存在していてもいいんだなあ、みんなはばたき市で生きているんだなあと、涙が出そうになります。本当に楽しくて、幸せなイベントでした。
主催さま、スタッフのみなさま、本当にありがとうございました。これほどの規模のイベント運営、大変さは想像もつきません。前回と同じ言葉になってしまいますが、はばたき市をこの世に作ってくださり本当に感謝いたします。
12月、池袋のマルイでまたはばたき市のみんなと会えるのが楽しみです。
チョコレート白書2017
今月14日に放送されたハッピーサマーバレンタイン特番*1において、2017年のバレンタインチョコ獲得ランキングが発表された。
その際、許斐剛先生は、今年のバレンタインについて「(印象的だったのは)聖ルドルフや不動峰、六角など、初期校のキャラクターたちが上位にくいこんでくれたこと。初期校のファンの方々が長い間応援してくださっていることに感謝しつつ、これからもキャラクター一人ひとりを大切に育てていきたいと思います」と語った。
2017年のバレンタインを象徴する最たるもの、それは天根ヒカルの1位獲得だろう。だが、彼以外にも、「初期校」キャラクターの活躍が目立っていた。
今回は、「初期校」を、全国大会で青学と対戦していない「不動峰」「聖ルドルフ」「山吹」「六角」の4校とし、学校単位で焦点をあててバレンタインチョコ獲得数の推移を見ていきたい。なお、玉林・銀華・緑山に関しては、獲得数が少ないこと、年によって獲得数が大きく変化し平均が出しづらいことを理由とし、今回は割愛させていただく。
1.年ごとの概要
※正確な合計個数が発表されていない年もあるため、該当校(不動峰・聖ルドルフ・山吹と青学・氷帝立海・比嘉・四天宝寺)のみでの合計個数で計算しています。
※玉林や銀華、緑山、城西湘南、名古屋聖徳、獅子楽、および学校に所属していないキャラクターやカルピンなどは除外しています。また、青学はレギュラーのみの個数としています。顧問も除外しています。
2001年~2002年:青学一強の黎明期
学校ごとのチョコ獲得割合はご覧のとおりである。
2001年は不動峰の神尾と伊武、聖ルドルフの観月がチョコレートを獲得。2002年には、不動峰、聖ルドルフ、山吹、氷帝の4校の割合が5%前後とほぼ同じであった。
2004年~2005年:氷帝の台頭
2004年からランキングに六角が登場する。氷帝が大きく獲得数を増やした。2004年と2005年は、青学・氷帝だけで全体のおよそ8割。「初期校」の獲得割合は1~3%で、残りの1割を4校(+四天宝寺)、もう1割を立海で取るような状況だ。
2006年~2008年:立海の台頭
原作で全国大会決勝戦が描かれたことから、立海のチョコ獲得数が大きく増加。
2006年のランキングからは比嘉が登場し、『テニスの王子様』で青学が対戦する学校がすべてバレンタインに出揃った。2006年~2008年については、青学・氷帝・立海の3校で全体の9割のチョコを獲得している。「初期校」の獲得数は、それぞれ2%以下にとどまる。1%を割ることも珍しくなかった。
2009年~2010年:四天宝寺の台頭
序章が終了し『新テニ』が始まったこの時期、ミュージカルの影響から四天宝寺が大きく獲得数を伸ばした。氷帝の割合が多いことは変わらず、「初期校」以外の学校で全体の9割以上を占めている。「初期校」はそれぞれ3%以下となっており、2009年には聖ルドルフ・山吹の2校が獲得割合0.5%を下回った。
2011年~2013年:1位以外も1,000個超えの時代へ
2011年には35位で獲得数100個超え、7位で1,000個超え、2012年には46位で100個超え、5位で1,000個超えと、寄せられるチョコの数が跳ねあがった。(2010年には20位で100個超え、1,000個を超えたのは1位だけであった。)そんな状況で氷帝が約半数を獲得し続けるこの頃、聖ルドルフを筆頭に、「初期校」の獲得割合が伸び始めた。
特に2012年。不動峰は07年以来の1%超え、聖ルドルフはこれまでで最も多い4.4%、山吹は2005年以来7年ぶりの3%超え、六角も過去最多となる4.3%を記録した。2006年以降11年まで、全体獲得数に対する4校合計の数は5%程度であったが、2012年には12.9%と、数字が跳ねあがった。
続く2013年には、六角が10%を獲得。「初期校」4校合わせての獲得割合は27.5%にまで伸びている。比嘉を超える「初期校」も多くなった。
2014年:跡部と不二の年
2014年、「初期校」の割合は前年より下がるが、跡部に6万個以上、不二に約4万個のチョコが寄せられたことが影響している。数字だけを見て前年と比較すれば、不動峰は622個から1,734個へ、聖ルドルフは2,794個から9,643個、山吹は3,538個から7,849個へと、獲得数を大幅に増やしている。六角については、4,007個から1,945個へ半減した。
2016年:バレンタイン中止を経て
2015年のバレンタインチョコ獲得数集計中止を経ての2016年。集まったチョコの数は10万個を超えた。この年は伊武が総合2位となった影響もあり、不動峰の獲得数が10%と過去最高を記録。4校合わせての割合は21.4%だった。
2.2017年のバレンタイン
そして今年、2017年の結果は下図のとおりである。
全体に対する4校合計の割合は36.7%で、これまでの年で最も高くなった。学校ごとの偏りが少なくなっていることは、グラフの色合いで一目瞭然だ。
2017年の割合と、各校登場後から2017年までの割合平均を比較すると、山吹は約1.6倍、不動峰は2.5倍、聖ルドルフと六角は3倍以上のポイント増である。
2016年3月~2017年2月までには、U-17戦(試合があった日本勢は越知・大石、遠野・切原、種ヶ島、真田・幸村、跡部・不二)が描かれた。原作以外では、テニプリフェスタ2016においてキャラクターソングのランキングが発表され、「初期校」柳沢・木更津の「青い炎」が上位にランクイン。ミュージカルは「TEAM LIVE 聖ルドルフ」「TEAM LIVE 山吹」「Dream Live 2016」「青学VS氷帝」「青学VS六角」の公演があり、「初期校」は全校関わったことになる。ミュージカルに関して今年とほぼ同じ状況だったのは2012年のランキングだが、やはりこの年も「初期校」全校が前年比2~4倍程度に増えていた。バレンタインのランキングとミュージカルの興業は比例していると言えるだろう。
さて、この「初期校」躍進は、2017年に突然始まったことではない。下のグラフで見ると、「初期校」の割合は年々増加傾向にあることがわかる。
2006年~2011年まで4校合計で全体の5%程度だったものが、2012年に12.9%、2013年に27.5%、2014年に12.5%、2016年に21.4%、そして2017年には36.7%となった。これにともない、青学や氷帝、立海などの割合は縮小されている。
3.天根ヒカルについて
今回1位に輝いた天根ヒカル。前年比でチョコレート獲得数10,038個増、順位は54上昇となっている。個人での獲得数が1万個を超えたのは、2014年の不二・跡部以来史上3人目である。
Twitterでは「天根ヒカルに1万個送った」と名乗るファンも見られたが、それが真実かどうかはさておき、こういった獲得数急増の場合、一人あるいは少人数のファンによる大量の贈り物が影響していることが多い。2016年3月から2017年2月までの1年間の、天根ヒカルの露出を考慮すると、今回もそうなのだろう。よって、「なぜ突然1位になったのか」という考察は、その一人あるいは数人がそう思い立った理由を訊かなければわからない。宝くじが当たってチョコレート購入資金ができたのかもしれないし、突然彼への想いが爆発して贈らずにいられなくなったのかもしれない。どんな背景があるにせよ、キャラクターへの愛を目に見えるかたちで示したいという思いからの行動には違いないだろう。
4.総括
許斐先生の言っていたとおり、「初期校」の活躍がめざましいバレンタインとなった。
「初期校」という言葉は、青学と全国大会で戦っていない、原作初期に登場した学校をさす。しかし、それだけではなく、主人校である青学や、原作絶頂期に試合描写のあった氷帝・立海と比べて、すこし人気の落ちる学校という印象があったことは否めない。*2
いま、そのイメージは変わりつつある。バレンタインチョコレート獲得数推移や、テニフェス2016で全校のグッズが発売されたこと、2015年のキャラマイド*3での内村1位獲得などが作用している。「初期校」はやはり青学や氷帝、立海と比べてファンの人数は少ないかもしれない。だが、少数精鋭であることを自分たちで理解しているからこそ、たくさんチョコレートを贈り、写真も印刷する。一方、これまで上位を占めてきた学校は、放っておいても、自分ひとりが頑張らなくてもチョコレートが集まる状況に慣れている。その意識の差が、ここ数年のバレンタインチョコレート獲得数に影響しているのではないだろうか。
順位が一番大事なわけではない。勝ち負けだけが全てじゃないって誰かさんが言っていた。それでも、テニスの王子様たちが勝利を目指して試合をするように、やるからには勝ちたいと思ってしまうものだ。ましてや今回の缶バッジや特番でのコメントのように、思わぬご褒美が与えられることもあるとしたら、原作での出番やグッズ展開の少ないキャラクターのファンこそ張り切るのかもしれない。もちろん氷帝のファンだって張り切るけれど。
今回のバレンタインは、記事のタイトルにあわせてこの言葉でしめくくりたい。「もはや『初期校』ではない」そう言える日は近い、と。
丸井くんはマジでカッコイイ
丸井くんはカッコイイ。
関東大会決勝D2戦を改めて読み返していたら、「丸井ブン太はカッコイイ」という思いが、胃の奥のほうからぶわっと湧き上がってきた。腹の奥からじわじわせり上がってきたものが喉のあたりでパァッと霧散するような、爽快感のある気持ちなので、横隔膜のあたりをキュッとしめつけ呼吸がしづらくなる「萌え」とは異なる感情なのだと思う。とにかく丸井くんはマジでカッコイイ。
丸井くんのカッコよさを語る上で欠かせないのは関東大会決勝D2戦。先日、「あなたが選ぶテニプリベストゲーム」のアンケート*1が行なわれていたが、私にとっての「ベストゲーム」は、まさにこの試合だ。
立海の強さを、青学が痛烈に実感する決勝初戦。冒頭から桃城の作戦を挫き余裕を見せ続ける丸井と、海堂との持久戦を真っ向から受ける桑原の圧倒的な力は、青学にも読者にも絶望感を与えた。
そんななか、精神的にも肉体的にも全く敵わない王者に必死で食らいつく青学の勇ましさ。本来のプレーができない海堂をカバーする桃城の姿は、聖ルドルフ戦でのゴールデンペアを彷彿とさせ、彼らがしっかりと“ダブルス”をしていることがわかる。千石にダンクスマッシュを打たれたことのある桃城と、桑原にポール回しを打たれた海堂の反応も秀逸な対比になっている。また、かつて「体力で勝つ」と言った桃城と、「精神力で勝つ」と言った海堂だが、ここで、桃城は精神面の勝負に強く、海堂は体力で戦おうとする逆転現象が起こっていることも見逃せない。
スコアだけ見れば6-1と大差だ。しかし、試合前に「どうしても奴らに一泡吹かせたい」「同感だな」と言っていた桃城と海堂が、その言葉通り、観客を「ここに来て全くの互角!?」「王者立海相手にこれほどやるとは…」と感嘆させ、丸井に「つい本気になっちまったぜ」と思わせた。最後の一球がネットだったときの丸井の表情から明らかなように、一瞬だけでも立海を脅かしたのだ。その結果が、丸井と桑原がパワーリストを外したことと、真田が「全員パワーリストを外せ」と言ったことだ。青学など歯牙にもかけないつもりでいた立海の余裕の姿勢がわずかにゆらぎ、王者の牙城が崩れはじめた。その流れを、息つく暇もない試合展開と爽やかさを残す結末で描いた最高の試合が、関東大会決勝D2である。この時期の絵は安定して美しいことも加えて、珠玉の試合のひとつと言えるだろう。
どう頑張っても文字だけでは魅力を伝えきれないので、とにかく今すぐこの試合を読んでほしい。 そして感じてほしい、許斐先生の演出力の高さを。
本題から逸れてしまったが、私は、テニスをしている丸井くんの一番カッコイイところは「余裕」と「冷静さ」だと考えている。
桃城から「パワーリスト外して貰えませんかね」と言われたとき、それを受け入れないのは当然として、拒否するのではなく、「外させてみろ」と答える器の大きさ。海堂にブーメランスネイクを打たせたとき、海堂との持久力勝負で機会を待っていたときの、桑原への信頼。その場しのぎの動きをするのではなく、試合を俯瞰で見られる肝の太さ。新テニならば、遠野のギロチンをくらった直後の態度や、ドイツの強さを目の当たりにしたときの「仕方ない」発言。
それが、許斐先生をして「かわいい系の顔をしているんだけど、セリフは何気に男っぽくするよう意識しています」*2と言わしめる男・丸井ブン太。
「冷静さ」については、20.5*3 (関東大会決勝D2の決着がついていなかった時期に編集)には記載されていないが、40.5*4(全国大会決勝D1前に編集)では言及されている。20.5と40.5では書かれている内容がだいぶ変わっているので、関東大会決勝D2の一戦を通して、丸井の冷静さが表現されたといえる。また、「余裕」については、新10.5*5で「普段は余裕のあるプレイを心がけている」と書かれている。
実力に裏付けされた余裕があり、その余裕を揺るがされるようなことがあっても、あまりそれを表に出さなず、飄々としていられる。そして、物事を冷静に見極め、瞬時に的確な行動を取れる。すべて、彼が精神的にも身体的にも強いからこそできることだろう。
マジでカッコイイ男なのだ、丸井くんは。
*1:https://twitter.com/All_tenipuri_ev/status/882058657030062081
*2:
ペアプリ Vol.7 新テニスの王子様 公式キャラクターガイド (ジャンプコミックス)
- 作者: 許斐剛
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/07/04
- メディア: コミック
- 購入: 4人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
*3:
テニスの王子様公式ファンブック (20.5) (ジャンプ・コミックス)
- 作者: 許斐剛
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2003/12/04
- メディア: コミック
- 購入: 5人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
*4:
テニスの王子様 40.5―公式ファンブック (ジャンプコミックス)
- 作者: 許斐剛
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/12/04
- メディア: コミック
- 購入: 10人 クリック: 42回
- この商品を含むブログ (40件) を見る
*5:
新テニスの王子様10.5 公式ファンブック (ジャンプコミックス)
- 作者: 許斐剛
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/09/04
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (9件) を見る
『新テニ』アオリ文グランプリ
コートを伝う白石の絶頂(エクスタシー)!!
これは『テニスの王子様』Genius315「完璧なる男」最終ページのアオリ文である。全国大会準決勝S3において、白石の円卓ショットが決まった場面に書かれていた。出た当時は何がなんだかわからず非常に混乱したことを覚えているし、10年以上経った今でも全く意味のわからない文である。だが、伝わる。言いたいことは伝わってくる。
アオリ文というのはそういうものだ。読者の関心を惹く何かを感じさせることが第一。雑誌連載時にあるアオリ文は、単行本には掲載されない。そういった刹那的な面もあるせいか、時には漫画本編にある台詞よりも印象に残る名言が出てくる。これらが読者の心を煽っている。『新テニスの王子様』のアオリ文も例外ではない。
そこで今回、ジャンプSQ.本誌掲載時のアオリ文をまとめ、特に心を打つものを選出した。
新テニのアオリ文は、1ページ目、表紙、最終ページに書かれている。ただし、物語の展開上余計な言葉はないほうが良い場合、省かれることもある。また、1ページ目と表紙が一緒の場合もある。2009年4月号の第一話から振り返っていくので、ぜひお手元に『新テニスの王子様』1~20巻をご用意いただき、漫画と合わせて確認してほしい。
1.アオリ文一一覧
2009年
3月から連載が始まり、同士討ちでの負け組合宿まで。8月には許斐先生がファーストシングルCDを発売、9月にはテニプリフェスタがおこなわれた年だ。
第1話最終ページには「強者(とも)、遠方より来る――!!」。越前がアメリカから戻ってきたシーンに論語をもじったアオリ文。また楽しからずや。
第4話の「鬼の金棒にはガットが2本!?負けられない!!」も絶妙。名前が鬼だからってラケットを金棒呼ばわり。鬼と対戦する桃城が、この回のタイトルで「桃太郎」と表現されているところまで含めての素晴らしさだ。
「あの日々に報いるため!友への一打に迷いなし!!」は、第9話、五感を奪われた真田を幸村が容赦なく攻める場面でのアオリ文。ストーリーと相まってしみじみと感じ入る一文となっている。
2010年
負け組の特訓、5番コートと3番コートの総入れ替え戦が描かれた2010年。
「地に堕ちた栄光と誇りのレギュラージャージ…!!」は、第19話で、中学生が堀った穴にジャージを埋められたシーン(のちにジャージは埋められていなかったことが判明)。「地に堕ちた栄光と誇り」は、ジャージだけでなく負け組中学生の存在そのものを表してもいるのだろう。
第33話「白石の包帯に隠された腕には黄金のガントレットが!この事態、毒か薬か…!?」の「毒」と「薬」は、当時おこなわれていた白石のライブツアーと掛けられている。キャラクターソングやミュージカルナンバー、その他のメディアとの共存もテニプリの面白さだ。
続く第34話「白石の巧みな話術で悪魔化の危機を脱した切原!華麗に羽ばたく姿は、悪魔なんかじゃない――!」も、集英社だからこその文だ。
2011年
年明け早々にテニプリフェスタ2011がおこなわれ、9月には劇場版公開となったこの年。原作では総入れ替え戦が終了し、Genius10らU-17一軍が登場した。
跡部-入江戦は秀逸なアオリ文が多く、許斐先生も、担当編集に「最近のアオリすごく良いよね」*1と言うほどであった。跡部王国の完成に関する「跡部王国建国の花火が上がる!!」「新しい国が生まれた…!!」「傷だらけの戴冠式!!」は特に素晴らしい。跡部関連に気を取られがちだが、第40話「入江、失意の彼方へ!!」は、入江の名前「奏多」と「彼方」が掛けられている優れた一文。
また、前年の白石に続き、第52話の「底知れぬ能力…これはまだ神の子の序章(プロローグ)――!!」も、この時期に開催された幸村のライブツアーと被せたアオリ文となっている。
2012年
1月から3月まで、新テニの地上波アニメが放送された2012年。跡部・仁王-越知・毛利、石田-渡邊、丸井・木手-君島・遠野の試合が展開された。
この年のアオリ文は状況説明が多く、高評価できるものは少なかった。
2013年
テニプリフェスタ2013がおこなわれ、さまざまな場面で高校生陣の活躍が目立つようになってきた一年。
この年、最も人々に衝撃を与えたアオリ文は第102話の「亜久津の気持ちは"I love tennis"…!!」だろう。この陰に隠れた第101話冒頭の「荒れる亜久津」も見逃せない。
そして、第105話「焦りから自らのラケットで亜久津を殴打してしまった真田…一方、リョーガに渡されたラケットは鬼が使用していた十字ガットで…!?」は、単純な状況説明でありながらも、任侠サスペンスドラマが始まりそうな一文となっており、なかなか味わい深い。
2014年
森永製菓とのコラボレーションやSQ.ジャックなど跡部がフィーチャーされた一年だったが、原作ではリョーマが目立っていた。徳川と平等院の試合中は、平等院の圧倒的な強さを表現したアオリ文が多い。
第112話、初対面の越前兄弟を打ち解けさせるために「テニスをやれ」と、南次郎が勧めるシーンには「越前南次郎流子育て術…!!」。テニプリはもともと父と子から始まった物語だったことを思い出させてくれる一文だ。
2015年
舞台はオーストラリアへ移り、U-17プレワールドカップが始まった。一挙4話掲載が続いたため、この年はアオリ文も豊富である。
「デュークの開幕ホームランで敵(ドイツ)を一蹴!!」のアオリ文が掲載されたのは、ドイツ代表をデュークホームランで観客席まで吹き飛ばした第141話。テニスには逆転ホームランも開幕ホームランもあった。
第150話の「王国陥落…」は、ドイツ代表となった手塚に跡部が敗北する場面。この四文字だけで、跡部が負ける事態の大きさがわかる。
9月号はほぼTUBEに持って行かれているのだが、なかでも第154話「テニスよ逃げないでくれ~」*2 、第155話「ツベ共和国の独断場(ライブ)は終わらない… 」(※おそらく「独壇場」の誤り)、「TUBEさん30周年おめでとうございます!!」は、もはや何を読んでいるのかわからなくなる異様な文だ。
2016年
許斐先生のソロライブに始まり、テニプリフェスタ2016の開催、劇場版新作の制作決定と、漫画以外の展開も非常に多かった2016年。ドイツ戦が終わり、W杯の本戦が始まった。5月に担当編集が変わったため、アオリ文の雰囲気も大きく変わっている。
「死に場所」と書いて「ポーチ」と読ませる第169話の「幸村が死に場所(ポーチ)へ…!?」。卓越した発想力である。
遠野・切原ペアに関するアオリ文も印象的なものが多い。特に第189話の「割られたのはプライド!?遠野篤京に有罪判決――!!」、第190話の「青い空 白い雲 赤い処刑台(テニスコート)――…」「割腹と介錯で完遂…This is HARAKIRI!!!!」は秀逸だ。
オーストラリア戦で印象的なのは、第195話「常勝の海より龍虎立つ チーム”竹”出陣――!!」や、第199話「千の逆境にも立ち向かおうぞ。たった一人戦友(とも)がいれば…」。担当編集が変わってから、意味のある文学的なアオリ文が増えた。
2017年
今年はまだ半分終わったところだが、第208話の冒頭「真夏の豪州にブリザード警報――!! 」や、最新号217話の「僅かに残る希望の芽を彼は摘みに来た…」など、良いアオリ文が見られる。第216話の「4手のためのテニスソナタ…開演!!!!」は、感嘆符が4つ並んだところにもこだわりを感じられる秀逸な一文だ。
2.インパクト部門 ベスト3
亜久津の気持ちは"I love tennis"…!!
さすが大石…すでに日本代表の母…
優しすぎるぞーーっ!!
かつて、有名な文豪が「I love you」を「月が綺麗」と和訳することに趣を見出だした。「亜久津の気持ちは"I love tennis"…!!」は、千石清純の「今夜は月が綺麗だなぁ」という台詞を受けてのアオリ文である。敢えて「"I love tennis"」と書くことで、「今夜は月が綺麗だなぁ」に対する読者の混乱を緩和させた。
「さすが大石…すでに日本代表の母…」は、ドイツの情報を見るために「よーし!!みんなで大石の部屋に集合だ!!!」となる場面での一文。大石が「青学の母」と呼ばれていたのは、手塚や他の部員をフォローする穏やかな性格が、(ステレオタイプの)母親を連想させたからだろう。ここで「日本代表の母」と書かれたのは、朗らかさや器の大きさゆえか。
デュークバントと同じ画面に掲載された「優しすぎるぞーーっ!!」。ほぼ上半身裸のマッチョがドロップショットを「バント」と呼んで打つところに「優しすぎるぞーーっ!!」。さらに、次の第148話での、平等院の「デュークの本来のテニスは優しい小技だ」にうまくつながっている。汎用性が高い点もポイントが高い。
以上が、『新テニ』アオリ文インパクト部門のベスト3だ。
3.新テニアオリ文グランプリ ベスト3
語感の良さ、表現の美しさ、漫画との親和性を考慮し、2017年7月2日時点でのベスト3を決定した。
徳川と平等院の試合に「井の中の蛙大海を知らず」を掛けたアオリ文。徳川が漕ぎ出した海には海賊の平等院が待ち構える。その圧倒的な力の前に、己の未熟さを思い知らされるというものだ。シンプルだがわかりやすく、粋だ。
ちなみに「音速」のルビは「おんそく」だったが、あえて「マッハ」と書かなかったところに情緒を感じる。「コートに差す光」は高速のサーブを指しているが、越知月光の名前にも掛かっている。こんな解説をすると趣が薄れてしまうが、言及せずにはいられないほど巧みに、越知月光に関するキーワードを含めている。
美しい、その一言に尽きる。「常勝」「立海」を絶妙に組み込んだうえで、幸村と真田を龍と虎になぞらえ、まとめあげた一文。龍虎といえば、武田信玄と上杉謙信がそう例えられることで有名だ(龍と虎どちらがどちらか、という話には諸説あるらしい)。風林火山を使う真田と、仲間でありながら好敵手でもある幸村を、武田と上杉、ひいては龍と虎に見立て、「出陣」させる。『新テニ』アオリ文の傑作だと言えるだろう。
4.まとめ
『新テニ』のアオリ文は本当に面白い。まとめて見ると、「成す術なし」「牙城を崩す」などの表現がよく出ており、戦況の悪いところから逆転する、スポーツ漫画の王道をきちんと描いているのだと改めて実感させられた。
アオリ文グランプリの選考は困難を極めた。その中で傑出していた3つを個人的に選んだが、気付けていない名アオリ文もあると思うので、上に載せた一覧表でこれはと思うものがあれば教えてほしい。
アオリ文の出典はすべてジャンプSQ.各号本誌です。協力してくださった雨宮さん・ジュネ助さん・うみさん、ありがとうございました。
*2:
2017年6月18日(日)新テニスの王子様オン・ザ・レイディオ
許斐先生のオタクによるメモです。
6月後半パーソナリティ:皆川純子さん(越前リョーマ役)・杉本ゆうさん(遠山金太郎役)
マンスリーゲスト:許斐先生
オープニング
杉本「今月のマンスリーゲストはこの方」
先生「こんばんは、許斐剛です」
皆川「新テニスの王子様の原作者、許斐剛先生です。3週目突入です」
拍手
皆川「やあやあやあお久しぶりです先生、テニフェス以来ですね」
杉本「そうですね」
先生「ラジオでは1年ぶりだね」
皆川「でも先生、もう必ず毎年出るようになってきましたね」
杉本「恒例の」
先生「前は7年くらい空けてたのにね」
皆川「そう、ブランクがあったのに、味を占めちゃって先生。味を占めちゃったって先生に失礼だけど」
先生「どんどんじゃあ短いスパンにして」
皆川「そうですね」
先生「出れると嬉しいな」
杉本「春夏秋冬とかいきましょう」
先生「ふふふふ」
皆川「そっか、じゃあこれ春にくくられるから次は夏ですね。よろしくお願いします」
先生「はい、よろしくお願いします」
皆川「ということで、先生のシングル*1がついに発売になりました」
杉本「なりましたねえ、今流れてるやつですね」
先生「嬉しい」
皆川「ジャケットのイラストかわいかったですねえ」
先生「ね」
皆川「ちびキャラが、私大好きなんですあの絵」
杉本「ちびキャラほんとかわいい」
皆川「そしてですね、許斐先生がバレンタインチョコレート獲得ランキング2017のトップ50キャラクターを描きおろして」
杉本「ほほほほ」
皆川「これがですね、全50種カラー仕様の缶バッジを購入できる、購入申し込み券が封入されているそうです」
先生「はい、そうなんです」
杉本「また描きおろしていらっしゃる」
先生「まだ描いてないんですけどね」
皆川「50描きおろすってことですか」
先生「50」
杉本「すごい」
皆川「先生は本当に前人未到のことをしますよね」
先生「あのとき、前は200描きおろしたんだけど」
皆川「私あのバッジ買いました、集英社の通販サイトで」
先生「たぶんね、200は誰もやったことないだろうなって思って。100とかだったら」
皆川「いるかなあ」
先生「できそうな感じがしたんで」
皆川「100もいないとは思いますけど」
先生「200やったら誰もいないだろうって、だから50だったらちょろいんじゃないかな」
皆川「うーんでも50もいないと思う、ちょろくはない。先生はそれ自分で考え付いてやるからすごいですよね」
杉本「うん」
先生「なんか、つらいほう、つらいほう行くんだよね」
皆川「先生マゾだな絶対」
杉本「ドM、ドMですね」
先生「がんばります」
皆川「お体だけは気を付けてがんばってください」
先生「ありがとうございます」
皆川「ではでは今夜も」
全員「ワイと勝負や!」
ジングル1
先生「俺はアンタを倒して全国へ行く!」
皆川「あっ、この台詞先生が言ってくれるの超レア!」
先生「いやあ、リョーマは難しい」
皆川「生み出した人が言ってくれるの超レア!」
杉本「超レアっていうかなかなかないことですよね」
皆川「なんかすげえ感動しちゃった今、はあー、すげえ」
先生「リョーマは真似できないね」
皆川「いやいやいやそんなことないですよ、みんな真似するんですけど似てないんですよ」
杉本「似てる、のかもしれないよ」
先生「似てないもんね、確かにね」
皆川「青学の兄さんたちはみんな真似するけどダメですね、認めてないです」
先生「ふふふ」
皆川「先生のは全然いい」
先生「できないできない」
杉本「描いているときに、こういう感じで読むんじゃないかな、とか、頭に鳴ってたりします?」
先生「あ、それはもう、声優さんの声で、あの、変換しながら文字を描いてるから」
皆川「あー!嬉しい!」
先生「こういうふうに言うだろうなっていう」
杉本「なるほどなるほど」
皆川「えーそうなんだ」
杉本「じゃあ、今まだ声がついてない役って、今たくさん出てるじゃないですか」
先生「うん」
杉本「ああいうのは、けっこう頭の中で」
先生「あ、イメージがある、なんとなく」
皆川「あるんだ、やっぱり」
普通のお便りコーナー
【比嘉が好きなので紫色のものを集めてしまうのですが、みなさんは見かけたらついつい買ってしまうものなどありますか】
皆川「これはありますよ、これ、本当に私、青が増え続けてます」
先生「なるほど」
皆川「樽ちゃんも、比嘉のキャプテンも、つい紫買っちゃいますって言って」
杉本「少ないからね」
皆川「そう、で、やっぱり、他の現場で樽ちゃんと会っても紫してるんですよね、なんか。なんかどっかで身に付けてるから、本当に私生活でも紫が多くなってるんだろうなって。ゆうちゃんはもちろん、ねえ」
杉本「私は、ヒョウ柄がね」
先生「ヒョウ柄が増えて」
杉本「もちろんドンドンドドドン増えてるんですけど」
皆川「うまいこと絡ませてきた」
杉本「増えてるんだけど、普段の私はヒョウ柄を身に着けないんですよ。大阪のオバチャンだけど」
先生「大阪の」
杉本「身に着けないんですよ。だから本当に眠ってるよね、たくさん。プレゼントしたいくらいですよ」
皆川「かわいいヒョウ柄見るとこれゆうちゃんにプレゼントしようかなって思うもん」
杉本「前にテニフェスの楽屋で女子にプレゼントをくれたんですね、純ちゃんが。で、学校カラーのスリッパをくれたんですよ、青とかね。で、ゆうちゃんはこれねって言って、ヒョウ柄なんですよ」
先生「金ちゃんはね、どんなんやっても中にヒョウ柄を着るようにしてるから」
皆川「うん」
先生「みんなユニフォーム着てるのに、やっぱりヒョウ柄は外さない。リストバンドも、U-17代表のみんなしてても、金ちゃんはやっぱりヒョウ柄」
杉本「じゃあ今後も増え続けないとね」
先生「そこは譲れないところだからね」
皆川「私もなんか、ヒョウ柄かわいいなって思っても、あっこれ金ちゃんのだから、って遠慮しちゃうもん。金ちゃんのだから私が着けちゃいけないって」
杉本「私もなんか、トリコロール外さなきゃいけないって」
【声優のみなさんが先生とお会いしたときに驚いたエピソードはありますか】
先生「ないでしょ」
皆川「いや……」
先生「舞台上でしか」
皆川「もう、なんだろう、いっぱいありすぎて今忘れてるっていうか。たぶん私はもうすごい慣れちゃったっていうか」
先生「特に青学はもうみんな慣れて」
皆川「そうですね。でも一番好きだったのは先生のポップアップですけどね」
杉本「あーわかる、ポップアップね」
皆川「ポップアップの登場が、漫画家さんが、ポップアップから登場したっていうのが印象深くて」
先生「でも、あれをやりたいからやらせてくれって別に言ったわけじゃなくて、周りのスタッフさんが、どうしても先生を跳ばせたいとか、毎回そういうふうに何かしらやらせたがってくる」
皆川「先生が希望してやってるんじゃないんですか」
先生「違う違う違う、毎回違うよ。ゴンドラに今回は乗せたいとか。もうこっちはなすがままに」
皆川「でもそれに対応できるってすごくないですか。ポップアップって難しいですよ」
先生「最初はすごく難しくて、全然高く跳べなかったから、練習して。で、スクワットやって、跳ぶタイミングとかを。プロだから、やっぱり」
皆川「昔は漫画家さんなのにすごいって思ってたけど、今は、ハッピーメディアクリエイターだからそうだよなって」
曲:「一人テニプリパラダイス」
ラジプリファンレターボックス
先生「こんばんは、許斐剛です。このコーナーでは、あなたのファンレターに答えていきます。ラジプリのメールボックスに、引き続き、テニプリへの熱い熱い思いが届いています。今週も、その熱量をきっちり受け止めますよ」
【これまでの新テニの試合で面白かったのは?」
先生「そうですね、あのー、全部面白いんですけど、強いて言うなら、ブン太と木手が組んで高校生と試合をした、キミ様と遠野と試合をしたときに、あのー、交渉で、どっちが、誰が敵なのかわからないっていう、その化かし合いみたいな展開を、ありえない、3対1で戦うみたいな演出をした回が、描いていてすごく面白かったというか、楽しかったと思います。ラジプリファンレターボックス、来週もあなたの思いを受け止めます、お楽しみに」
ジングル2
先生「スーパーウルトラグレートデリシャス大車輪山嵐!」
皆川「先生がそんな声出したの初めて聞いたかも」
杉本「ワイ遠山金太郎の名台詞を許斐先生に言ってもらいました、これ書かれたときって、一気読みのイメージだったんですか」
先生「そうそう」
テニプリドリームマッチ
遠山「こんばんは、遠山金太郎ですー、ラジプリでしか聞けない夢の対決をお届けするテニプリドリームマッチ!今日はこの二人が戦いますー!この二人はわりと戦いがち!許斐剛先生VSコシマエリョーマ!」
越前「えちぜん、だから。先生、また来てくれたんすね」
先生「ラジプリ、くせになってきたよ」
越前「いつか乾汁やペナル茶を飲むことになりますよ」
遠山「ホンマやで先生気ぃつけや!」
皆川「いつのだろう」
先生「これ、なんか初期の気がする」
杉本「確かに。四天宝寺とか比嘉とかが入ってないよ」
先生「だけど、テニプリのラジオのスタッフだから、これひっかけの気がする」
杉本「かもしれないね」
皆川「年数当てる。2010年」
先生「2012年」
杉本「はいこれは2006年のランキングでしたーひっかけじゃなかったー」
先生「もう、ひねくれちゃって」
★先生「菊丸英二」→7位
★皆川「忍足侑士」→4位
★先生「真田弦一郎」→5位(先生「人気だ(笑)」皆川「意外みたいに言わないでください!」)
★皆川「日吉若」→20位でドボン
先生「宍戸2位なんだ、すごい、全然読めなかった」
皆川「1位が跡部」
杉本「2位が宍戸さん、3位が許斐先生ですよ」
先生「へえー」
皆川「4位忍足、5位真田、6位手塚、7位菊丸、8位樺地、9位不二、10位リョーマ」
杉本「うん、強い」
皆川「チャッピー!」
杉本「ドボンにDo it!!だ」
先生「声優さん悪くないのに」
負けた皆川さんは2006年発売の「PROGRESS」*2にサインを入れてプレゼント。応募は「Do it!!係」
エンディング
皆川「先生、さっきの罰ゲームの景品、リョーマのPROGRESSってミニアルバムみたいな感じなんですけど」
先生「『GO』入ってるやつね」
皆川「はい、先生とデュエットさせていただいた『GO』が入っているんですけど」
先生「一番最初に歌ったやつだから」
皆川「先生歌ったの初めて」
先生「すっごい思い出がある、これ」
皆川「そっかー」
先生「そうそうそう、電話かかってきて、先生一緒にデュエットしませんかって、携帯にかかってきて、もう二つ返事で、いいよって言って。ちょうど、海でジョギングしてるときで、その話きて」
皆川「私が忘れられないのは、私が歌詞を書くんだったんですよ、曲を聞いて、パソコンに向かっても全然書けなくて、どうしようどうしようどうしようってなって、これダメだ無理だって、ぎりぎりレコーディング直前に、無理かもーって言ったら、松井さんが先生にお願いしてくれて、先生ぎりぎりで書いたんですよね」
先生「でも、あのー、それが、たぶんね、曲が書けなくなったの、俺に原因があるんだよ」
皆川「え?」
先生「普通の歌詞じゃなくて」
皆川「あっ、そうだ」
先生「字余りの歌詞にして、って、俺がちょっとお願いしちゃったんだよ」
皆川「そうだそうだ」
先生「普通に節入れたくないから、けっこう字余りで多めに入れて、やってって言ったら、なんかすごい悩んでて」
皆川「そうだそうだ」
先生「ごめんね」
皆川「私って音符通りに歌詞を入れるタイプなんですよ、詞作るとき。だから、そっか、新しい挑戦だって頑張ってみたんですけど」
先生「やっぱりそうだ」
皆川「どうにもできなかったんだ」
先生「十何年目にして」
皆川「明かされる真実」
杉本「よかったね、負けてよかったね」
皆川「じゃあ、負けたけど私と先生のサイン」
先生「入れよっか」
杉本「わー!すばらしい!」
皆川「先生すみません」
杉本「なに、なにこれ、応募するわ」
越前「今回の放送で満足していいの?」
全員「まだまだだね」
遠山「来週はワイが先生と戦うでー!よろしゅうよろしゅう!」