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テニスのこと

テニプリを愛するすべての人に幸あれ

『テニスの王子様』登場キャラクターの身体能力について

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 青学レギュラー陣の中で、最も短距離走が速いのは誰だと思いますか? 

 

 

「分身するくらいだから菊丸かな?」とか、「まあ河村ではないだろうな」とか、色々な考えがあるでしょう。

 実は、『10.5』を見ると、青学レギュラーの50メートル走タイムは下記の順位になっています。

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  リョーマは納得の結果ですが、2位は意外にも桃城。そして、菊丸よりも手塚のほうが速い。ちなみに忍足侑士は6.42秒、忍足謙也は5.91秒、神尾アキラは5.9秒です。謙也・神尾の結果や彼らのプレイスタイルを鑑みると、青学には、突出して足が速く、それを武器にしているキャラクターはいないことに改めて気付かされます。

 

 

 先日の「第2回テニスの研究発表会」に参加してきました。

 私の発表は、上記の導入から『テニスの王子様』『新テニスの王子様』登場キャラクターの体格と身体能力を検証し、現実世界の中高生と比較していく内容です。テニプリキャラクターの「リアリティ」をより感じてほしいと思い、このテーマを選びました。発表がトップバッターだったので、アイスブレイクの役割も求められているのかなと考え、参加者のみなさんにも実際にその場で計算や予想をしていただく構成にしました。せわしない発表でしたが、聴いてくださったみなさま、ありがとうございました。

 以前のブログで公開した内容と重複する部分も多いのですが、せっかくスライドも作ったので、ここに記録しておこうと思います。

 

目次

1.検証① 越前リョーマについて

2.検証② 体格について

     好きなキャラクターの体格偏差値を算出しよう

3.検証③ 身体能力について

     青学レギュラーの「上体起こし」回数を予想しよう

4.まとめ

5.おまけ あのキャラクターの「20mシャトルラン」結果を予想しよう

 

1.検証① 越前リョーマについて

新テニスの王子様 16 (ジャンプコミックス)

 言わずと知れた我らが王子様。

 作中では「チビ」と言われることも多い彼ですが、未成熟な体格などものともしないプレーを見せています。身長が低いからテニスをやらないと言う壇太一に、「テニスは背丈でやるもんなんだ」と言い放ち不敵に笑うシーンは最高に格好良いですよね。

 では、テニプリ界では小柄に見える越前は、現実世界と比較してどの程度の体格なのでしょうか。

 

●体格

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 現実世界の12歳(中1)平均身長は153.39ですので、それより低いことになります。偏差値は47.06。一方、体重は現実世界の平均を上回り、偏差値57.39です。ペアプリでは「将来有望体重先行型」と書かれているとおり、身長はここから伸びていく

ラジプリで、許斐先生が「リョーマの体重はパワーアンクルをつけて計ったので実際はもっと軽い」というようなお話をされていましたが、その後も修正されていないため、50kgを採用しています。

 

●身体能力

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※『10.5』 には「背筋」と「上体そらし」の記載があります。しかし、これらの項目は旧スポーツテスト(昭39~平10)の内容で、平成11年以降の新体力テストには採用されていないため、言及を避けています。

 

 では、越前リョーマの記録は、現実世界と比べるとどうなるのでしょう。

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  一番右側の「偏差値」とは、現実世界の12歳に対する越前リョーマの偏差値です。もっとも偏差値が高いのは反復横跳びで、続く握力・立ち幅跳びまでが偏差値70超え。長座体前屈を除くすべての種目が好記録です。作中での彼の活躍を知っていれば、なんらおかしいことはありませんね。反復横跳びや立ち幅跳びの結果を見るに、タテ・ヨコどちらの動きにも強いことがわかります。

  平均の数値に比べてかなりの記録が出ていることは予想通りですが、新体力テストの得点に換算すると、下記のようになります。

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 この時点での合計点は64点。12歳男子は51点以上であればA評価ですので、文句なしの運動神経抜群くんですね。64点取っていれば、16歳でもA評価です。

 しかも、新体力テストにはもう一種目「上体起こし」があります。越前は上体起こしの記録が公表されていないので、当然これを除いた点数です。上体起こしで1点入れば(どんな記録であっても必ず1点は入るので入っているも同然)、17歳・18歳でもA評価になります。U-17で活躍しているのも納得の身体能力です。

 

2.検証② 体格について

 テニプリキャラクターは見ての通り、身長が高く、体重もしっかりあるが、現実世界と比べるとどの程度なのでしょうか。『テニスの王子様』に登場する中学生、『新テニスの王子様』から出てきた高校生の各学年平均値を用いて比較してみます。

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木更津亮に関しては20.5の身長設定を採用、体重は淳と同じ55kgとして計上しました。また、丸井は62kgとしています。

※すべて男子の結果です。女性キャラクターについてはサンプルが少ないためまとめていません。

 

 おおむね、学年が上がるごとに対現実世界偏差値も上がる傾向にあります。

 現実世界の中1→中2では7cm平均身長が伸びています。一方、テニプリ世界の中1→中2では、13cm伸びています。また、中2→中3の伸び具合は、現実世界・テニプリ世界ともに5cm弱と、ほぼ同じです。かねてより言われている「テニプリでは中1から中2までの間に急激な成長が見られる」説は確かなようです。偏差値も中1→中2で約10ポイント上昇しています。

 高校生については、U-17参加者という選ばれた人間たちですので、平均身長・体重が大きくなるのは納得の結果です。文部科学省がまとめている体力・運動能力調査のなかには「運動部・スポーツクラブ所属の有無と体格測定・テストの結果(統計表一覧 政府統計の総合窓口 GL08020103)」欄があり、運動部に所属している青少年群は、所属してい群に比べて体格が大きく、また運動能力も高い傾向が示されています。高校1年生はU-17に2人しか参加していないのでサンプルとしては微妙ですが、高2・高3では、現実世界よりもテニプリ世界のほうが13cmほど平均身長が高くなっています。

 

 では、これまで使ってきた「偏差値」に関して、各キャラクターの体格偏差値を算出してみましょう。偏差値の求め方は下記のとおりです。平均身長・体重、標準偏差は上の表に載っています。

偏差値=(キャラクターの身長または体重ー平均身長または体重)×10/標準偏差+50

 

例①越知月光と現実の高3

 (226-170.65)×10/5.71+50=146.94   ヤバイ

例②越知月光とテニプリ高3

 (226-183.74)×10/10.25+50=91.23  対現実世界よりは少しましになったけどまだ全然ヤバイ

 

 みなさんの好きなあのキャラクターは 、現実世界の男子と比べてどれくらいの偏差値でしたか?また、テニプリ世界ではどうでしたか?

 

 3.検証③ 身体能力について

 平成11年度から実施されている新体力テストの結果から、テニスの王子様たちの身体能力を探ります。ここでは、『10.5』『ペアプリVol.2』記載、青学レギュラーと忍足侑士・謙也のデータを使用します。他のキャラクターの新体力テストの結果も知りたいですが、雑に作られるのが怖いので、なるべくみんなで予想しましょう。そっちのが平和。その予想に使うための検証でもあります。

 新体力テストには、握力・上体起こし・長座体前屈・反復横跳び・持久走・20mシャトルラン・50m走・立ち幅跳びハンドボール投げ の種目があります。持久走と20mシャトルランは選択式ですが、テニプリキャラクターは両方の記録が公表されています。同じ全身持久力をはかる種目であっても、結果に性格の差が出てくるのでとてもありがたいです。桃城と海堂の結果は本当に素晴らしいのでぜひ注目して見てください。

 

 身体能力に関しては、サンプル数の都合上、中3のみ平均値を出しています。青学3年と忍足侑士・謙也の8人です。

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 特に高い数値となっているのは、握力・ハンドボール投げの2種目。持久走・50m走も偏差値60を超えています。その一方で、長座体前屈の対現実世界偏差値は50を下回りました。手塚が足を引っ張っています。

 では、他のスポーツを専門的にやっている中学生と比較するとどうなのでしょうか。発表されている記録のうち、1500m持久走は陸上競技の種目にあったので、比較してみました。

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 標準記録というのは、この記録を出せば即大会に出られるよ!というタイムのことです。

 ご覧のとおり、忍足侑士・謙也については、東京都総体の1500m標準記録を軽く超えています。全中にさえ出られる記録です。ただし、忍足従兄弟の記録は『新テニ』になってから(=能力インフレが起こってから)公表されたものであることを書き加えておきます。

 

●青学レギュラーの「上体起こし」の記録は?

 青学レギュラーの「上体起こし」の記録は公表されていません。『10.5』に記載されていないのです。ですので、青学レギュラーの「上体起こし」の記録を予想してみましょう。

 上体起こしとは、下図のような種目です。(文部科学省HP 新体力テスト実施要項より)

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 この動きを30秒間に何回できるかをはかります。各年齢の平均記録と得点は下表のとおり。

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 中2の結果分布(平成26年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果より)

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 なお、忍足侑士は35回、忍足謙也は45回です。

 さて、青学レギュラー陣はどのような記録になるのでしょう。手塚がマットの上で脚を固定され胸の前で腕をクロスさせて上半身を起こしたり倒したりしている様子を想像すると愛しさと切なさと面白さで爆発しそう。個人的には、一番記録が良いのは海堂かなと思います。

 

4.まとめ

 意外とぶっとんだ結果ではないな、というのが第一印象でした。全員が全員なにもかも規格外ではなく、意外と地に足ついた結果でした。許斐先生は、『テニスの王子様』『新テニスの王子様』のことを、「リアリティの限界をさまよう」漫画だと言っています。「最近はギリギリから一歩出てしまったかも(笑)」とも言っていますが。

 彼らはありうる存在。彼らは「いる」。その思いを、この研究で少しでも強くしてもらえたらと考えています。

 

5.おまけ

◆あのキャラクターの「20mシャトルラン」結果は?

 好きなキャラクターの記録を想像してみましょう。ちなみに宍戸亮は114回とみています。

得点基準表と各学年の平均記録

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テニプリキャラクターの記録

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中2の記録分布

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 シャトルランは持久力も必要ですが、精神面が大きく影響する種目でもあります。あのキャラクターのプレイスタイルや性格、一緒に新体力テストを受けるであろうクラスメイトなどを想像し、ぜひ結果を予想してみてください。記録が出ているなかだと、あと1回できれば10点満点なのに124回で終わってしまった忍足謙也くんが最高に忍足謙也くんだなあと思いました。

 

 

※この記事は、2016年6月12日におこなわれた「第2回テニスの王子様研究発表会」での発表内容を加筆修正したものです。

出典:

各データ/

テニスの王子様公式ファンブック (10.5) (ジャンプ・コミックス)

テニスの王子様公式ファンブック (20.5) (ジャンプ・コミックス)

テニスの王子様 40.5―公式ファンブック (ジャンプコミックス)

新テニスの王子様10.5 公式ファンブック (ジャンプコミックス)

新テニスの王子様公式キャラクターガイドペアプリ vol.3 忍足侑士×忍足謙也 (ジャンプコミックス)

新体力テスト実施要項:文部科学省HP/http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/stamina/05030101/002.pdf 

平成26年度体力・運動能力調査:政府統計の総合窓口http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001054955

平成26年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果/

http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/kodomo/zencyo/1353812.htmhttp://www.mext.go.jp/component/a_menu/sports/detail/__icsFiles/afieldfile/2014/12/04/1353813_5.pdf

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