怪文書

オタクに幸あれ

「まつり」の日

 今年の10月4日は、昨年のようなイベントはないとのこと。

 しかし、今年の10月4日は日曜日。せっかくだから何らかの形でお祝いしたいと思っている方も多いのではないでしょうか。カラオケでパーティーするもよし、特に目的はないけど池袋に集まるもよし、とりあえずテニミュに行くもよし。公式から空間を与えられなくとも、勝手にお祝いして楽しめる文化ってとても幸せですよね。

 

 昨年の10月4日の思い出。

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 2014年10月4日。
 多くの人にとっては、なんてことない、ふつうの土曜日。けれど、 誰にでも等しく与えられた24時間のなかで、必ず何か特別なことが起こっている。私たちにとっての2014年10月4日は、 祭日でした。

  9月26日に発表された、森永製菓と『新テニスの王子様』とのコラボレーション企画第二弾。
 2013年10月4日、森永チョコレートTwitter公式アカウントが跡部景吾の誕生日にコメントを寄せたことから話題になり、コラボレーションが実現。2014年2月・3月には、森永本社に跡部景吾の名シーンを再現したピクセルアートが展示されました。

 

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(2014年3月・森永製菓本社での展示の様子)

 

 そして、2014年のコラボレーション第二弾では、10月4日の丸一日、サンシャインシティの噴水広場を貸し切り、ピクセルアートを展示するという内容になりました。 

 サンシャインシティの噴水広場といえば、 老若男女が訪れるショッピング施設の真ん中に設けられた吹き抜けのオープンスペースであり、42坪のステージでは、物産展や展示会、アイドルの新曲発表会など、様々なイベントが催されています。ちなみにこの会場の基本料金は、土日祝日だと1日80万円。
 ここで、誰が出演するでもなく、ただ1枚のピクセルアートを展示し、来場者から料金を徴収するでもなく、ただ跡部景吾の誕生日を祝うというのです。

  「展示のみのささやかな場」という言葉は謙遜でなく、まさに言葉通り。公開開始直後の午前10時時点では、ステージ上に展示された絵に、十数本ほど、ささやかな薔薇の花が添えられていたようです。ですが、絵の前に設置された台に何かを置かなくてはいけない思いに駆られた私たちは、念のため駅で薔薇を一輪購入し、昼すぎに会場へ向かいました。

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 12時半頃にはこれくらいの花束が。集まった人々は花などを添えたあとに写真を撮ろうとするので、両手を顔の前に上げる様子が、まるで手を合わせているように見えました。お葬式みたい。

 

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 午後3時半頃の様子。増えてる。

 私たちが勝手に持ってきてしまった花やプレゼントを、置く場所がなくなったからといって重ねたり、地べたに置かせたりすることはありませんでした。わざわざ長机を運び込み、そこに、丁寧に贈り物を乗せていきます。ちなみにこの長机のレンタル料金は1台550円とのこと。

 

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 午後8時の展示終了まで30分を切った頃の様子。ぎっしり。

 献花待ちの列は長くないように見えますが、これは午後7時30分過ぎに列を打ち切っていたためです。列に並べず、絵の近くまで行けなかった方のための机も用意され、そこに置かれた花束やプレゼントをスタッフが丁寧に祭壇まで運んでいた様子が印象的でした。

 スタッフといえば、昼頃は「本日は跡部様のお誕生日を記念したイベントが~」 としか言っていなかったのに、夜には「どうぞ、跡部様がお待ちでございます」と言うなど、案内のせりふも変化していました。
 空いているときに担当の方へ直接お礼を伝えることができたので、これからもテニスの王子様跡部景吾をよろしくお願いしますと言ってきました。社員さんや経済紙の方と話したことや写真が社内報に載るとのことだったのですが、どんな記事になったのか心配です。

 

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 午後8時。まだたくさんの人がいます。しかし、上から見ないと何をやっているのか全くわかりません。

 最後の方の謁見が終了すると、この大きな吹き抜けに拍手が響き渡りました。そういえば、3月のピクセルアート展示最終日には、それまで舐めるように展示物を眺めていたファンが公開終了1分前にざっと後ろへ下がり、静かに終わりの瞬間を迎え、拍手し、警備員さんに深くお辞儀をしていたことを思い出しました。儀式のようなものなのかもしれません。

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 シャッターが閉まる前の、スタッフとファンの「ありがとうございました」の応酬も忘れられません。シャッターが降り始めてからもしゃがんで手を振り合い「ありがとう」と叫び合うスタッフとファンの様子も忘れられません。テニミュかな?

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J-WORLD TOKYOの誕生日記念メニュー

 

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アニメイト本店にはメッセージを書けるコーナーが。

 

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パセラ跡部景吾さんをお祝い

 

 2014年10月4日、とっても楽しかったです。
 森永さん本当にありがとうございました。
 跡部景吾がこの世に生まれてきてくれた喜びをかみしめ、どんなかたちであれキャラクターの誕生日を祝い、まつらせてくれる世界に感謝いたします。