許斐剛先生トークショー「ハッピーメディアクリスマス」
2017年12月24日、許斐剛先生トークショー「ハッピーメディアクリスマス」に参加してきました。12:45に集合し、14:00過ぎに開演、イベントが終わったのは19:00。休憩なしで6時間以上座っていました。テニミュの立海公演どころの話じゃなかった。腰が爆発するかと思った。でも、あのとき、世界で一番素敵なクリスマスイブを過ごしていた自信があります。
VRの話
ゲストは森田純正さん。2016年の一人テニプリフェスタや、DMM VRシアターでのライブに携わったステージプロデューサーです。
森田さんは、一人テニプリフェスタの開催にあたって、「鉛筆で描いた絵でも良いから、キャラクターを動かしたい」と言った許斐先生に「X JAPANのHIDEさんのVRをテニプリにも使えるのでは」と提案。それが見事に実現したそうです。
イベントでは、跡部・手塚のバースデーライブのダイジェスト映像を観賞しました。当日、会場の一番後ろで見守っていたという許斐先生。「我が子の参観日」のような気持ちになり、喜んでいるファンに直接「ありがとうって言いたくなった」ので、急きょ最終公演後にステージへ立ったとのことでした。また、完成されたプログラムだとしても「今回の手塚はうまくなったな」「失敗するなよ」などと思いながら見ていたとも話していました。
ここで流れた映像に関しては、「VRは本当にお金がかかっているから……」と話し、ファンの手元に残るかたちで出したいとの話題も出ました。アップになった跡部と手塚の顔が、原作そのままに立体化したとしか言えない素晴らしい造形だったので、ぜひ家庭でも眺めたいものです。
楽曲の話①
楽曲コーナー一人目のゲストはUZAさん。
U-17高校生楽曲
UZAさんみずから志願して制作したそうです。許斐先生は平等院鳳凰の*1「強いやつを増やすより 肝心なのは 弱いやつを減らすこと」というフレーズがお気に入りとのことでした。
たとえば今…
「ここで僕らは出会ってしまった」*2がテニフェス2016の投票で1位を取っただけに、中途半端なものは作れないと相当悩んで「たとえば今…」*3を制作したそうです。
1 FOR 214
宍戸のセカンドアルバム*4に収録されている中で、許斐先生が一番気に入っているという楽曲。「作った人の才能に嫉妬した」「宍戸の優しさを伝えるのに、本人のことを書くんじゃなく、周りの部員を見ている描写をするなんて」「こんな優しさの書き方があるんだ」などと絶賛していました。なお、これはUZAさんの制作ではありません。
意外性のある楽曲
「裏声になった時点でキャラじゃなくなる」として、ふつうキャラソンでは使われないというファルセットですが、テニプリは長くやっているうちに受け入れられるようになっている、とUZAさん。「お遊び的なものも歌ならでは」と言うと、すかさず先生から「でも原作の日吉は筋トレしない」との言葉が飛びます。許斐先生、Do it!!に対してけっこう辛辣だよね。
サマバレ特番の話
ゲストはワタベカズ彦さん。許斐先生楽曲のMVと、2017年8月14日の特番の監督です。ここではまさかの特番全編(生放送部分は除く)を観賞しました。ニコ生のコメント付き映像だったため、視聴者のコメントに対して先生や監督がコメントを返すという愉快な時間です。
サマバレ特番は、VRキャラクターの台詞だけでなく動きまですべて許斐先生が監修しているため、VRアクターさんがモデルとするために、先生自らが動きを撮影したそうです。また、当初は100位~50位は表を映すだけの予定だったはずが、先生の「描こう」の一言であの演出になったとのことでした。
真田のコメント時の「D気持」や跡部の「CROSS WITH YOU」などの選曲は監督さんによるもの。やはり「納得なんてできない」は、そういう意図で使われたそうです。
応募者全員サービスの缶バッジは、「漫画とは違って、ずっと身につけてくれるものなので、漫画よりも気合が入っているかもしれない」と先生。「今年も働いたなあ」と2017年を総括し、「でも、ものすんごく楽しかった」とのことでした。バレンタインチョコレート集計所での先生の様子を映したタイムラプスも見せてもらったのですが、個数を書きこむというちまちました作業を先生ご自身がされていて、そんな……言ってくれればタダで働くのに……という気持ちしかありません。
楽曲の話②
ゲストの松井Pが、登場早々「バレンタイン リアルランキング」を発表します。
数字までは発表されていませんが、「1位はダントツ」だったとのこと。先生は「チョコは贈るけどバッジは買わないんだよね」と厳しい一言。考えさせられますね。
プレゼントコーナー
一人テニプリフェスタのときにアニメイトで配布した色紙やVRライブのポスター、イベントのスタッフTシャツ、HMSジャンパー(背中にサインを書いてくれる!)などのほか、最後にサプライズで「その場で色紙に好きなキャラクターを描いてもらえる権」が。当たった方がとても幸せそうにしていて、会場中がハッピーな空気に包まれました。
ライブコーナー
おそらく一時間は歌っていたのではないかと思います。曲は、UZAさんによる弾き語り「future」「白い世界で君と」等のメドレーと「あなたに」、楠田さん「1 FOR 214」、先生と楠田さん「悲しいね…キミが近すぎて」、先生とUZAさん「大好き」、先生と楠田さんとUZAさんと突然乱入してきた津田さん「LASER BEAM」、先生「フェスティバルは突然に」(※手塚の名前刺繍入り青学ジャージを羽織る)「ハッピーメディアクリエイター時々漫画家」だったと思います。「ハッピーメディアクリエイター時々漫画家」は、サビ部分を「ハッピーメディアクリスマス」「ハッピーバースデーリョーマ」などに変えて歌っていました。
「悲しいね…キミが近すぎて」について、先生は「自分で歌ったけど、もともとキャラクターに歌ってほしいと考えていて、手塚と不二にも歌ってもらえないかと思っている。他にも、跡部と忍足、宍戸と鳳とか、大石と菊丸とか」と話していました。
でも、これはキャラクターが我々に叶わぬ片思いをしている設定の曲なので、キャラクターの声で歌われるのは本当につらいです。宍戸亮の夢女が現地で声優さんの顔を一切見ずに聞いてそう思ったので間違いないです。実現するかどうかはわかりませんが、覚悟はしておいたほうが良いと思います。突然歌われてしまった宍戸亮のオタクからのアドバイスです。
個人的にこの日最も衝撃的だったのは「一番はじめに滝を出したとき、アメリカ映画で久役の横にいるオンナ役、かわいがってもらってる役、のつもりで描いた」から、滝は跡部を「景吾くん」と呼んでいる、という先生の発言でした。妙な妖艶さの理由がわかりました。ハッピーホリデイ!
*1:
THE BEST OF U-17 PLAYERS XIHouou Byodoin
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*2:
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*4: