2017年6月4日(日)新テニスの王子様オン・ザ・レイディオ
許斐先生のオタクによる書き起こしメモです。
6月前半パーソナリティ:新垣樽助さん(木手永四郎役)・遠藤大地さん(鬼十次郎役)
マンスリーゲスト:許斐先生
オープニング
先生「はいこんばんは、許斐剛です」拍手
新垣「先生はマンスリーパーソナリティ―をやったことも」(※2016年6月)
先生「うん、声優さんはすごいなってあらためて実感したから、今日はのんびり、ゲストで」
ジングル1
先生「ゴーヤー食わすよ」(木手永四郎のものまね)
新垣「おっほ……」
遠藤「おおー……」
新垣「ありがとうございます、ありがとうございます、いま木手永四郎の台詞を、なんと、許斐先生に言っていただきました。いやーなんか照れる」
先生「これゴーヤー好きだったらどうするんだろうね、相手。いただきます!みたいな?」
新垣「いや俺が言いたかったのそれじゃねえ!ってなりますね」
SQ7月号の話*1
新垣「読みました」
先生「(木手が)出てたねえ」
新垣「ありがとうございます、ひさしぶりに戦ったと思って、やったあって。でも、スイスの強いこと」
先生「それは世界ナンバーツーだから、それが弱かったらね、世界大したことないってなっちゃうから」
新垣「びっくりした、あと銀さんのチームもびっくりした」
先生「アレができないと世界のパワー、レベルには通用しない。バルク!ってね、銀さんも早くあれができるようにならないとね」
普通のお便り
【ハッピーサマーバレンタインの聞きどころは?】
先生「そうですね、あの、すべてなんですけど。細部まですごくこだわって作ったので、フルで聞いていただければ、より、あの、気持ちが、こう、たかぶってくると思います」
新垣「ハッピーサマーバレンタインを作ろうと思った根底の思いを感じながら聞けば、歌詞の意味がより感じてくると思うんですけど」
先生「フォローしてくれてる(笑)」
新垣「(笑)何かあるんですか、根底の思いってのは」
先生「毎年バレンタインをすごく、キャラクターにチョコレートを送ってくれるのでテニプリは。その感謝をずっとしたいなって思ってて、で、キャラクターと一緒に何か、あのー、番組みたいなことができて、そこで感謝を伝えることができたらっていうのは思ってて。で、その番組を作るってことになって、じゃあテーマソングが必要だって」
新垣「あー」
遠藤「なるほど」
先生「ということで、ハッピーサマーバレンタインっていうものを作ろう、で、その日を、8月14日を、そういう日に制定しようと思って」
新垣「国民の休日だ!」
先生「男の子も女の子もどっちも告白して、それが成就する日、と」
新垣「いいですね」
先生「告白するだけじゃなくて、ちゃんと成就する日として制定しようかなと思って作ったので、その思いとか、いろいろ、キャラクターの声とかも、思いが歌詞に入ってたりするので」
遠藤「じゃあ元から、けっこう前からあったんですね、そういう考えというか」
先生「そうですね」
【誕生日の思い出の話】
先生「2年前にサプライズで声優さんたちが集まってくれて、誰がくるかわかんない感じでどんどんみんな集まってきてくれて、それで誕生日を祝ってくれたってのはありました」
ラジプリファンレターボックス(BGM:「テニプリっていいな」)*3
先生「こんばんは、許斐剛です。このコーナーではあなたのファンレターに答えていきます。熱い思いがたくさん届いているので、がっちり受け止めたいと思います」
【先生の一番お気に入りの高校生は誰ですか】
先生「えー、平等院です。平等院をなぜ好きかというと、やっぱり最初にリョーマの敵として描いていたので、すごく、あの、悪役って言うふうに描きながら、本当はすごい良い人なんだよって思いながら描いているのが、すごく、なんか心苦しかった覚えがすごくあって。で、今、それを解消する、良い兄貴として描いてるので、まあ、すごく思い入れがあるキャラです。ラジプリファンレターボックス、来週もあなたの思いを受け止めます、お楽しみに」
ジングル2
先生「這い上がってこい 桃城武!」
遠藤「おっ……ほっほぉ……」
新垣「寄せてきた寄せてきた」
遠藤「鳥肌立ちますね」
ドリームマッチ
鬼「許斐先生、身長何センチですか」
先生「180センチだよ」(「だよ」の言い方が信じられないほどおかわいらしい)
鬼「俺の方が7センチ高いですね」
木手「鬼先輩、先生にケンカ売っちゃダメですよ」
【テニプリ脳トレ:早押しのかわりに、鬼は「地獄は賑わってんだよ!」、先生は「ハッピーサマーバレンタイン」と叫ぶ】
新垣「氷帝にあって青学にない、乾貞治にあって柳蓮二にない、忍足侑士にあって日吉若にない」
先生「ハッピーサマーバレンタイン!眼鏡」
先生「ハッピーサマーバレンタイン!動物が入ってるか入ってないか」正解
新垣「跡部景吾にあって真田弦一郎にない、忍足侑士にあって向日岳人にはない、菊丸英二にあって不二周助にはない、浦山しいたにあって越前リョーマにない、田仁志慧にあって知念寛にない、木手永四郎にあって平古場凛にない」
先生「これ答えちゃったら面白くなくなっちゃう」
新垣「わかっちゃった?」
先生「わかっちゃった」
遠藤「(ヒントを出してもらったうえで)アルファベット」正解
新垣「桃城武にあって海堂薫にない、乾貞治にあって柳蓮二にない、オジイにあって竜崎スミレにない、鬼十次郎にあって平等院鳳凰にはない、まかせときなってなモンキーにあってぬんどりゃーバーニングにはない」
先生「ハッピーサマーバレンタイン!桃太郎に出てくる」正解、負けた方はビリビリペン。
遠藤「先生だからって手抜かないぞって思ったけど」
新垣「先生に手抜いてもらって3問目いったからね(笑)」
エンディング
新垣「許斐先生ありがとうございました」
先生「ありがとうございました」
新垣「久々のラジプリでしたけども、いかがでしたか」
先生「うん、なんかほのぼので、すごくアットホームな感じで楽しかった」
新垣「よかったー」
遠藤「よかったです」
・・・
木手「来週も聞かないと」
全員「ゴーヤー食わすよ」
鬼「許斐先生と対決することになるとは夢にも思わなかったぜ」
*1:
*2:
*3:
- アーティスト: 許斐剛,ササキオサム
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*4:
氷帝は眠らない(宍戸亮の回)
アニメイト横浜でのイベントに参加してきました。
イベントタイトルは「氷帝は眠らない」。KONAMIから発売されたカードのブースターパック名です。最近まで肺炎にかかっていて、さらに先日倉庫で高いところから落ちて肋骨にヒビが入っていた松井Pいわく「なんか好きで、いつか使いたかったから、今回コナミさんから拝借した」とのこと。2015年の秋から、忍足、日吉、宍戸と氷帝のアルバム作成が続いたにも関わらずリリースイベントを開けなかったことが気になっていて、今回の開催に至ったそうです。
宍戸亮2ndアルバムの話題
●「HPG-オレたちの冒険-」
中1として歌うか、回想として中3の声で歌うかとても悩み、最終的に中1として演じたが、反応が心配だった。でも好評だったので、楠田さんいわく「またこの3人で何か歌いたい」。
間奏に入っている恐竜の鳴き声をあてたのはうえださん。収録のときに「恐竜どうするの?俺やろうか?」と言ってくれたそう。うえださんのあまりの恐竜っぷりにスタジオの皆がスタンディングオベーションだったとのこと。
●「Revolution」
楠田さんが作詞・作曲を担当している曲。サビの「這い上がれよ 振り返るな」のメロディーは、許斐先生のツイートにヒントを得て、シ、シ、ド、ラ、シ、ドの音になっている。
シ…シ…ド…ド…ラ~♪
— 許斐剛 (@konomi_takeshi) 2015年7月17日
( ˘ ³˘)~♬
「宍戸…どらぁ?」 pic.twitter.com/ETPsWqE2q4
●「此処にいる」
当初は予定になかった曲だったけれど、気付いたら、アルバムタイトル「I'll be right here」と同じ題になっていた。UZAさんは尾崎紀世彦をイメージしていたとのこと。
●「Bring it on!」
これまでの宍戸と鳳のデュエットにはなかったタイプの格好良い曲。だけど歌うのが難しく、浪川さんは「いや~難しいっすよ」と言いながらスタジオに入ってきたらしい。
テニフェスの話題
DVD・BDの発売に先行して、テニプリフェスタ2016での「愛してるぜ!」の映像を見せてもらいました。サビのコールを客席もするのですが、皆記憶が曖昧なので歌詞に自信がなく、画面にしっかりと歌詞が映る「My Love」のところだけやたらと声が大きい。松井さんに「お前たち宍戸のオタクなのに歌詞をきちんと覚えていないんだな」というような笑い方をされたのが悔しかったので、帰りの電車で歌詞全部覚えました。
1/800のランキングは「投票するときの気分や、テニフェスで歌ってほしい!という気持ちが加わっての結果であって、それが全てだとは思っていない」と楠田さん。楠田さんは、武道館で絶対に歌いたいという思いから、毎日「愛してるぜ!」に投票していた。
許斐先生の話題
●「キミが待つ家まであと6分」の歌詞が送られてきたとき、UZAさんら数人の作曲家が誰ひとりとしてその歌詞からメロディーを想像することができなかった。当時は先生がここまで作詞作曲に積極的になるとは思っておらず、「先生に送り返すわけにもいかないし……」と困惑。最終的に、一人が「あ、俺なんかちょっとわかってきたかも」と言い、メロディーがついた。
●「テニプリ✮パラダイス」等で歌詞を“詰め込む”という新しい歌の作り方を生み出した許斐先生。UZAさん「許斐先生はロケンロール」。
★先生の作った楽曲について、例によって歌詞から音が想像できないため、先生の頭の中にあるメロディーをきこうと松井Pが電話。すると、先生は電話口でその曲をフルコーラスで歌った。ワンフレーズとかではなく、フルコーラス歌った。録音する間もなかったのに、歌った。とりあえずその場は電話を切り、後日アレンジャーさんが連絡しなおしてメロディーを確認した。
アンケートの話題
開演前に待機列で配られたアンケートです。2017年3月18日のイベントです。平成29年です。このデータが送られてきたとき、松井さんは「手抜きなのか本気なのか」と困惑したそうです。
アンケートの中に「宍戸さんに質問orリクエスト」という欄がありますが、これへのコメントで「(宍戸は)氷帝メンバーとでかけるならどこへ行きますか?」というものがあったとのこと。それに対し、楠田さんは「知らないよ!おれ宍戸じゃないもん!」。この設問は、楠田さんが答えるためではなく、今後新しいキャラクターソングをつくるときの参考にするためのものだったそうです。
また、「夢の中に宍戸さんが登場!何て言われたい?」という設問に「誕生日なので祝ってほしい」との文があったため、「誕生日おめでとよ!」と言っていました。「どらぁ!起きろ!」も言ってくれました。
生歌
冒頭に「愛してるぜ!」、イベントの最後にはUZAさんのアコースティックギター演奏での「此処にいる」「恋の激ダサ絶頂!」が歌われました。「恋の激ダサ絶頂!」の「こんなに汚れた~」の部分は語りになり、なぜか最後に「長太郎~!」の叫びが。この叫びはUZAさん発案だそうです。
その他の話題
プレゼントタイムでは、歌詞カードにサインを入れるため客席からペンを借りる流れになりました。黒のサインペンが差し出されるも「水色がいい」と言ってなかなか受け取らない楠田さん。そんななか颯爽と氷帝カラーのコピックを出す猛者。すごいよね、コピック持ち歩いてるの。これからは私も常に水色のペンを持ち歩こうと思いました。
ボールが見えた
ボールが見えた。絶対に見えた。完全に“ボール”を見た。
先日、「ミュージカル『テニスの王子様』3rd season 青学VS六角」をアリーナ最前列センターブロックで観た。
そのとき、“ボール”が、舞台の上から滑りおちるように私の足元へやってきた。海堂がラケットを振っていたので、おそらくS3試合中に彼が取り逃した球だったのだろうと思う。“ボール”がコートで弾む音もいつになく鮮明だった。私ははっとして足を少し浮かせたし、隣に座っていた人もびくりと身をすくませ、声を呑んでいた。そこには、“ボール”があった。もはや本物の“テニスボール”だった。
テニミュにおいて、試合のラリーシーン等に登場するボールは、ほとんどが照明で表現されている。だから、私の足元へ落ちてきたのも、ボールではなく、ピンスポットの光だ。照明が、たまたま私の足元を照らしただけだ。それはわかっているのに、音と、光と、文字通り目の前にいる海堂薫の動きや表情、舞台上と客席の空気が全部合わさって、本当にボールが見えたような気がしてならない。
テニミュのボールは見える人(=テニミュに好意的な人)には見えるとされ、私も散々見える見えると言ってきたが、これまで口先だけで話していたのとは全く違う「見える」体験が、そこにあった。例えるなら、ブーメランスネイクで足元をボールが通っていった審判や、波動球をくらった河村が近くに飛んできた観客のような気持ち。ほかのことを考える余裕もなく、「“ボール”がとんできた!」と感じた。
ストーリーやキャラクター云々ではなく、こういった面でも、『テニスの王子様』の世界を感じさせてもらえるのは、とても嬉しい。最近流行りのVRとはたぶんまた違う、生の感動を、これからも味わいたいとしみじみ思う。
2016年テニプリ新語・流行語大賞
2016年テニプリ新語・流行語大賞は、2015年12月から2016年11月までの間に、テニプリ公式(原作者・漫画・アニメ・ミュージカル・グッズ等)から発せられたことばのなかで、多くの人の心を動かし、一年間を象徴するにふさわしい語を選ぶものです。
今年も数ある名言のなかから、「ハッピーメディアクリエイター」「彼らは本当にいるんです」「悲しいね…キミが近すぎて」「もぬもぬ」「やれ! Do it!!」「ギリッ…シャ」「パラダイス」「シャカリキ・ファイト・ブンブン」「ブリザード」「跡部様」の10語を選出し、ひとつに投票していただきました。
投票の結果、2016年の年間大賞を獲ったのは、こちらの語です。
日吉若のキャラクターソング「やれ!Do it!!」が568票を獲得し、1位となりました。その他の得票数は下図のとおりです。
他を大きく離しているのは、1位の「やれ! Do it!!」以外に、テニミュから「シャカリキファイトブンブン」、そして許斐先生の職業「ハッピーメディアクリエイター」です。「ハッピーメディアクリエイター」の初出は2014年3月と記憶していますが、2016年は楽曲「ハッピーメディアクリエイター時々漫画家」を披露したほか、その言葉を強く意識させるイベント等が数回にわたり開催されたためノミネートに至りました。
なお、この10語以外にノミネート候補となった語は「どーやら今宵は満月になりそうだ」「3年A組」「制作総指揮許斐剛」「常勝の海より龍虎立つ」「ハッピーメディアサポーター」でした。
用語の解説
やれ!ドゥーイット!!【やれ! Do it!!】
日吉若のアルバム『下剋上』*1に収録されている楽曲のひとつ。10月15日・16日に開催された「テニプリフェスタ2016」でのパフォーマンスが話題となり、19日にはiTunesのアニメ部門ダウンロード数で1位を獲得した*2。
シャカリキ・ファイト・ブンブン【シャカリキ・ファイト・ブンブン】
「ミュージカル『テニスの王子様』」3rdシーズン青学VS山吹」公演より使用されたアンコール曲のタイトル。また、その曲中に登場する一節のこと。
ハッピーメディアクリエイター【ハッピーメディアクリエイター】
①許斐剛先生の職業のうちのひとつ。
②「ハイパーメディアクリエイター」高城剛氏は、現在の肩書きがつく以前に「ハッピーメディア・クリエイター」を名乗っていたとされている。*3
かれらはほんとうにいるんです【彼らは本当にいるんです】
1月に開催された「許斐 剛☆サプライズLIVE ~一人テニプリフェスタ~」において、3DCGのキャラクターがリアルタイムのモーションキャプチャーで動いていたことから、許斐剛先生が発した言葉。この発言はDVD・BDにも収録されている。*4
かなしいね…キミがちかすぎて【悲しいね…キミが近すぎて】
許斐剛先生のサードシングル。*51月のライブで初披露。その際、「マンガの中のキャラクターが読者のことをほんのり好きになる」歌詞と紹介された。
あとべさま【跡部様】
跡部景吾のこと。毎年流行語にノミネートされている。
ギリッ…シャ【ギリッ…シャ】
『新テニスの王子様』Golden age180話*6において、ギリシャ代表選手タラッタ・ヘラクレスが放ったサーブの構えおよびインパクト時の効果音。なお、このサーブで放たれたボールがバウンドする時の効果音は「ギリシャ」である。
①「ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン青学VS氷帝」公演中に歌われる楽曲のワンフレーズ。
使用例:「昨日はマチソワブリザード浴びた」「もう1か月も氷帝見てないからさすがにブリザード浴びたい」
②大吹雪・暴風雪。*7
もぬもぬ【もぬもぬ】
「ハッピーメディアクリエイター時々漫画家」*8歌詞中の一節。既存の日本語にはない語で、副詞のはたらきをしていると見られる。詳細は「もぬもぬ」についての記事を確認のこと。
以上です。
アンケートの拡散および回答にご協力くださったみなさま、ありがとうございました。
今年は許斐先生関連の言葉が際立った一年のように感じられます。また、年間大賞の日吉若をはじめ、越知月光や跡部景吾など、氷帝学園の活躍も目立ちました。来年はいったいどんな名言がでてくるのか楽しみですね。
それでは、テニプリフェスタ2016において、昨年の年間大賞「財前ワンダホー」が発声されたことを祝い、2016年テニプリ新語・流行語大賞の発表記事を締めさせていただきます。来年もテニプリにとってすばらしい一年になりますように。
※当企画は個人の趣味でおこなっているものであり、公式とは一切関係ありません。
★選考協力:井田さん・うみさん・しーかさん・しぶやさん・ナツさん
*1:
*2:https://twitter.com/MasamiPnck/status/788409650513186816
*3:
*4:
許斐剛☆サプライズLIVE~一人テニプリフェスタ~(Blu-ray Disc付)
- アーティスト: 許斐剛,水島康貴
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- 発売日: 2016/06/22
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*5:
- アーティスト: 許斐剛,重久義明,許斐剛 feat.小越勇輝 as 越前リョーマ
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*6:
*7:blizzardの意味 - 英和辞典 Weblio辞書
*8:
威を借られる虎
劇団の女優をしていた友人がいる。彼女は、私がテニミュのファンだと話した数年前、苦笑いで「ああ、テニス」と言った。「舞台関係の人は、だいたい『ああはいはい、テニスね』って感じでいるよ」とも。
彼女はその後劇団を辞めてしまったので、いま業界でテニミュがどう扱われているのかはわからない。だが、一市民として感じるのは、テニミュは色眼鏡だということだ。
そんなことを思い出したきっかけが、このツイートだった。
該当ツイートはすでに削除されており、代わりに下記のコメントが投稿されている。
誤解を生む表現がありましたね。申し訳ございません。
— 糸川智文✴︎ヘアメイク (@hairmakeitokawa) 2016年11月23日
彼を称する時に過去の偉業を持ち出さなくても今の彼は誰もが目を見張るほど素晴らしいとの意味でした。謝罪して訂正しますね。
この投稿から「テニスはいらない」だけを切り取ると、立派なニュースの見出しができあがる。それくらいインパクトのある表現だ。
「彼」とは、小越さんのことをさしている。「彼の履歴書にテニスはいらない」という文は、小越さんがすでに『テニミュ』を離れたところで活躍し、評価されている証拠だ。続く「経歴とか投げ捨てて純粋な目で彼を見たい」との言葉は、プラスにもマイナスにも捉えらえるが、このツイートをした方が『テニミュ』という色眼鏡をもっているからこそ生まれたのだろう。
世の中にはさまざまな色眼鏡がある。芸能人の名前の前につく「元タカラジェンヌ」「仮面ライダー出身俳優」「朝ドラ主演女優」「東大出身」などは、視聴者にある種の先入観を植え付けはするが、その人物の経歴に華を添え、箔をつける役割を担っているだろう。
そういった色眼鏡のひとつに「テニミュ出身」がある。
最近は、「あの斎藤工さんや城田優さんも出演していた『テニミュ』」などと、出身俳優の名前が『テニミュ』の枕詞になることも多い。この場合、彼ら「“テニミュ出身”者の名前」が、『テニミュ』に箔を付けている。
では、「テニミュ出身」の肩書きは、芸能人としてのテニミュ出身者の価値を高めているのだろうか。
ここで、さきほどの小越さんに関する発言を思い出したい。「経歴とか投げ捨てて純粋な目で彼を見たい」とは、『テニミュ』に出ていたことが、彼の演技を観る際になんらかの影響を与えており、それを抜きにして現在の彼を評価したい、という意味だろう。実際に、「彼を称する時に過去の偉業を持ち出さなくても今の彼は誰もが目を見張るほど素晴らしい」との投稿が追加されている。
「テニミュ出身」という肩書きは下駄になりうるかもしれないが、4年間で500公演以上を主演したという「偉業」は、小越さん自信がテニミュでつけた箔だ。つまり、小越さんは、『テニミュ』を通して自らの存在に箔をつけたのだ。単なる「テニミュ出身」とは異なる肩書を、彼は持っている。彼はプリンス・オブ・テニミュと呼ばれるほど『テニミュ』に貢献した人間だが、今後はその「偉業」を超える活躍を期待されているのだろう。
では、あらためて「テニミュ出身」の肩書きは、芸能人としてのテニミュ出身者の価値を高めているか考えてみたい。テニミュはメチャメチャアツくて、キャストさんもスタッフさんもマジでがんばってて、テニスの王子様は本当に最高で、ここらへんの界隈では超名門のアカデミーみたいな感じの存在だってことを、私たちファンは誇りにしている。しかし実際には、私たちが思っているほど、「テニミュ出身」はご立派な肩書きではないのかもしれない。だからこそ、出演者だけでなく、その中身も見て、評価してほしいと思う。
2か月前まで越前リョーマを演じていた古田さんは、このように語っている。*1
憧れだったテニミュ。そりゃこれくらいの年代で役者やってて男の子だったら出たいよ。
オタク冥利に尽きるお言葉。
テニミュが「そりゃこれくらいの年代で役者やってたら出たい」「憧れ」の存在であり続けると同時に、「テニミュ出身」の肩書きが、彼ら出演者にとっての威となるよう、ひとりのファンとして願っている。
テニミュよ、威を借られる虎たれ。